のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

11/21 国+こころ:「好き(すき)」の「逆(ぎゃく)」も「好き」ですか? ~「好逆(こうげき)/好意を持ってむかえる」の話~

 国語+こころの話ー。
 「どうあがいても嫌いになれない…」的な話ではありません。


 「好き(すき)」の「逆(ぎゃく)」…みたいな見た目なのに、
 「好意(こうい)を持ってむかえる」意味の語、「好逆(こうげき)」の話を。
 漢字「逆」の、「むかえる(迎える)」意味を参考にしつつ。


 前置き。

 昨日は「好球(こうきゅう)」*1という語について書きましたが。
 その調べものの中で「好逆(こうげき)」という語が気になったので、その話を。


 まず「好き(すき)」とは、何かを気に入っていることですね。
 単に(気軽に)「気に入っている」ということもあれば、
 恋愛(れんあい)的に「愛(あい)している」という意味の事もあります、
 (いわゆる英語の「like(ライク)」「love(ラブ)」の違いみたいな感じですね。まあそれも場合によるようですが)


 ちなみに世の中の言葉には、
 「『好き』の反対(はんたい)は『嫌い(きらい)』」とか、
 「『好き』の反対は『無関心(むかんしん)』」といったものがあるように思います。
 いずれにせよ「好き」がポジティブな感じなので、
 その「反対」は、ネガティブな感じになる印象ですね。


 で、今回紹介したい「好逆(こうげき)」という言葉は、
 「好き」の「逆(ぎゃく)」(反対)という風にも見えるので、
 「嫌い/無関心系の、ネガティブな意味かな?」とも思えるのですが…。


 …実はそうでもなく「好意(こうい)」関係、つまり「好きな気持ち」系の意味だったりします。


 まず漢和辞典によれば、
 「好逆(こうげき)」という語の意味は、「好意を持ってむかえる」と書かれていまして。
 またここでの「逆」の字は「むかえる意」(「むかえる(迎える)」の意味)とも書かれていました。


 確かに漢和辞典「逆(ぎゃく、げき)」の字を調べてみると、
 「でむかえる」(出迎える)という意味があったので、このことかと思います。
 なので文字通り「『意』を持って(相手を)『むかえる()』」
 →「好逆(こうげき)」って感じですかね。


 なので「好逆(こうげき)」の「逆」の字は
 別に「逆(ぎゃく)/反対」の意味ではないのですが。


 でもやはり「好逆」という字面に、
 「好意を持ってむかえる」という解説が付いていると。
 少し「『好き』の『逆(ぎゃく)』も『好き(好意の気持ち)』なの…!?」みたいに、誤解(ごかい)しそうで面白いですね。


 まあ、「好逆」は国語辞典には載っておらず、
 また漢和辞典でも「逆」の字は、「逆(ぎゃく)」の意味が多かったので、
 「好逆」や「むかえる」意味の「逆」を見ることは少ないかもですが。


 でも古い中国の物語などでは、
 ひょっとすると「好逆」を目にすることもあるかも?


 なのでもし、そういった文章の中で、
 「あなたの『好逆(好意を持ってむかえてくれたこと)』に感謝します」的なセリフがあったら。
 「なんか嫌われて感謝してる…変な人だ」と決めつけてしまう前に、
 今回の「好逆」「逆」の話を、思い出してみてもいいかも?



 まあそんな感じで~。




追記
 ちなみに本文では分かりやすさのために、
 少し「逆(ぎゃく)」と「逆(げき)」を分けて書きがちでしたが。
 しかし「逆(げき)」読みでも「逆(ぎゃく)、逆さ(さかさ)」の意味のことはあります。
 (例えば「逆鱗(げきりん)」は、龍(りゅう)の首に逆さに生えているという鱗(うろこ)のことを指します)

 なので「『逆(げき)』読みは全部『むかえる』意味!」という訳ではないので、すみませんがご注意を。



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