国語+こころ+学習の話ー。
「声を出さずに、声を出して下さい…」的な矛盾(むじゅん)話ではありません。
人が小声(こごえ)で話すことなどを表す語、「ぶつぶつ」と。
絶えず努力(どりょく)する様子などを表す語、「勿勿(ぶつぶつ)」の話を。
前置き。
まず「ぶつぶつ」は、人が小声(こごえ)でつぶやく時にも使う語ですね。
大声(おおごえ)や普通の大きさの声(こえ)ではなく、
あくまで小声で聞き取りにくい声量(せいりょう)、みたいなイメージです。
で、小声とはいえ、相手が話しているのは聞き取れるので、
個人的には「ぶつぶつ」は「静か(しずか)」とは逆のイメージがあったのですが。
しかしその一方で、静かに「ぶつぶつ」している場合も、ありえるかもしれません。
というのも、「勿勿(ぶつぶつ)」という語があるらしいからですね。
漢和辞典によれば「勿勿(ぶつぶつ)」には、
「たえず努力(どりょく)するさま」という意味などがあるようです。
言い換えると「いつも頑張(がんば)っている様子(ようす)」ということですね。
(他にも「急なさま」という意味もあったのですが、これらの意味の関係は不明ですね…すみません)
なので、ある人が文句を言わず、静かに『いつも努力している(勿勿)』場合は、
「『静か』に『ぶつぶつ(勿勿)』(と)している…!」と言えるかもですが。
…で「ぶつぶつ」というと、やはり「小声で話す」意味の印象も強いので、
「静かなのに声を出している…!」とも思えて、ちょっと面白いですね。
※
さて、もうすぐ11月も終わりということで、
関係する方には、そろそろ「受験(じゅけん)」が気になるシーズンかもです。
その他の方にも、年末のテストが近そうですね。
なので、自習室でみんな「静かに」勉強したり、
あるいは逆に、英単語(えいたんご)を「小声で読んで覚える」ことがあるかもですが。
そんな時に例えば、
「自習室で誰もしゃべってないのに、みんな『ぶつぶつ(頑張って学習)』している…!」とか、
「英単語を覚えるため、『ぶつぶつ(小声で)』『ぶつぶつ(絶えず頑張って)』している…!」
なんて思ってみると、ちょっと面白いかも?
まあそんな感じで~。