生活+英語+国語の話ー。
多くの「ポケットブック」はポケットに入ると思うので、ご注意を。
ポケットに入る本(ほん)等を表す語、「ポケットブック(pocketbook)」と。
その他の意味、「ハンドバッグ」や「札入れ(さついれ)」等に関する話を。
体調がイマイチなので簡単に。
前置き。
一昨日の記事では「ポケットマネー」について書きましたが。
その流れで「ポケット」系の語に興味が湧(わ)いたので、
今日は「ポケットブック」についての話を。
※
まず「ポケットブック(pocketbook)」というと、小型(こがた)の本(ほん)を表す印象の言葉ですね。
名前の通り、「『ポケット(pocket)』に入るくらい小さな『ブック(book、本)』」というイメージです。
似た言葉で、ある本の「ポケット版(ばん)」なんて用語もあったりしますね。
(元々は大きかった本が、小さいバージョンで出されている感じです)
で、上で「ポケットに入るくらい~」と書いておいて難なのですが。
しかしどうも調べてみると、
全ての「ポケットブック」が、ポケットに入る訳ではないかもしれません。
というのも英和辞典によれば、
「pocketbook(ポケットブック)」は昔のアメリカでは、
①「(女性用の肩ひもが付いていない)ハンドバッグ」(ざっくり言うとバッグ・カバンの一種)とか、
②「札入れ(さついれ)」…つまりお札(おさつ)/紙幣(しへい)用の財布(さいふ)の意味もあったらしいからですね。
まあ上記の英和辞典によれば、これらの意味は「今はまれ(稀)」…
つまり「今はあまりない/今は珍しい」と書いてあったので、
現在の英語の意味合いではないかもですが。
ただネットで調べてみると、
「ポケットブック ハンドバッグ」や「ポケットブック 財布」などで商品画像が出てきました。
なので、それら(ハンドバッグや財布)の意味で「ポケットブック」という語を使うことは、今でもありえるようです。
そして見つかった画像の「ポケットブック」には、けっこう大きいものもあり、
どのポケットにも間違いなく入る…とは言えなさそうでした。
なので、それらの「ポケットブック(ハンドバッグ、財布)」については、
「この『ポケットブック』は『ポケット』に『入らない』…!」なんてこともありそうですが。
名前的に矛盾(むじゅん)している感じが、ちょっと面白いですね。
※
ところで「ポケット」に関しては、「飾り(かざり)ポケット」というものもあるようです。
これは物を入れるためではなく、
名前の通り「飾り(かざり)」として、服やズボンなどに付けられるもののようですね。
ちなみに筆者は、昔この意味合いを理解しておらず、
小さい「飾りポケット」に、ぎゅうぎゅう物を詰(つ)めこもうとする…なんてこともあった気がします。
まあ、皆さまはそのようなことは無いかもですが。
ただ上記の様に「ポケットブック」にも色々種類と大きさがあり、
また「飾りポケット」なんて物もありますので。
「『ポケットブック』なんだから、どの『ポケット』にも入るはず…!」と、無理して詰め込まない方がいいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにある意味では、「携帯電話(けいたいでんわ)」も今回の話に関係している気もします。
もちろん「携帯電話」がポケットに入るかどうかは時代にもよるのですが、
(というのも、初期の携帯電話が大きくて「肩掛け式」だったらしい、という話もありますので。ちなみにネットで画像を見たらかなり大きかったです)
とりあえず「携帯(けいたい)できる」…つまり「持ち運べる」大きさでないと、「携帯電話」とは呼ばれないでしょうし。
その意味で今回の「ポケットブック」や「ポケット○○」といった語と、名付け方(なづけかた)が似ている気もします。