体育+英語+国語の話ー。
野球や議論(ぎろん)などで勝負を決める物、「決定打(けっていだ)」と。
それに(議論関係の時に)対応する英語の一つ、「clincher(クリンチャー)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日は「とどめを刺す」*1という語について書いたので、
今日はそれに関わる語、「決定打(けっていだ)」について調べてみました。
※
まず「決定打(けっていだ)」とは、勝負(しょうぶ)を決める物などを表す語ですね。
ネットで見た感じ*2では
元々、「野球(やきゅう)で、試合(しあい)の勝敗(しょうはい)を決める一打(いちだ)」を表すようですが。
しかし今では他のところでも、広く使われる印象もあります。
(例えば「あの人の言葉が『決定打』になって、結論(けつろん)が決まった」など)
で、「決定打(けっていだ)」という語の響き(ひびき)は、
個人的に「強そう」な感じに思えるのですが。
しかしこれに対応する英語には、響きが「かわいい」ものもあったりします。
というのも和英辞典によれば、
「決定打」を表す英語…その中で、「議論(ぎろん)」に関する物の中に、
「clincher(クリンチャー)」という語があるからですね。
(ちなみに野球の場合は「winning hit(ウィニング・ヒット)」などと言うようです)
英和辞典によれば、「clinch(クリンチ)」には、
「(板など)をしっかり固定(こてい)させる」とか、
「(問題・議論など)に決まりを付ける」といった意味があるようです。
で、英語の接尾辞「-er」は「~するもの」といった意味を持つので、
なので「試合の勝敗や議論の結果を『しっかり固定させる(clinch)』+『もの(-er)』」
→「決定打(clincher)」みたいな感じですかね。
(※この辺りは筆者の仮説なのでご注意を)
なので、例えば議論(ぎろん)などにおいて、
「あの人の発言(はつげん)が『決定打(clincher)』になった」という文は、
「あの人の『発言(はつげん)』が『クリンチャー(clincher)』になった」と言い換えられるかもですが。
…なんか「クリンチャー」という響きがかわいい気もするので、
少しだけ「(発言が)マスコットに変身したのか…!?」的な気分になりそうですね(個人的感想)
※
まあ野球(やきゅう)にしろ、議論や話し合いにしろ、
結果を決める「決定打(clincher)」を放つのは、なかなか難しそうですが。
でももし今度、議論や話し合いの場があったら。
「何とか私の『発言』を『クリンチャー(決定打)』にできないかな…」
なんて狙(ねら)ってみるのも、面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみにWikipediaによれば、「クリンチ」は、
格闘技(かくとうぎ)で相手に抱きついたりして、相手を止めることを指したりするようです。
◆用語集
・決定打(けっていだ):
関連用語:「強打(きょうだ)」*3、「殺し文句(ころしもんく)」*4、「投手戦(とうしゅせん)」*5、「決闘(けっとう)」
関連記事:『終わりを表す外国語セブン』*6
・clincher(クリンチャー)【英語】:
・clinch(クリンチ)【英語】:
・クリンチ【格闘技】:
*1:「とどめを刺す」については 12/17 国+こころ他:「花(はな)」に「とどめ」は「刺(さ)せ」ますか? ~「とどめを刺す/○○に限(かぎ)る」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:手元の辞典には、残念ながら「決定打」が載っておりませんでした。
*3:「強打(きょうだ)」については 9/30 こころ+英他:「内気(うちき)」な人は「強打(きょうだ)」しますか? ~「bash(バッシュ)/強打」と「bashful(バッシュフル)/内気な」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「殺し文句(ころしもんく)」については 4/11 国+英他:「フレーズ」を「言う」だけで勝てますか? ~「殺し文句(ころしもんく)/telling phrase(テリング・フレーズ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「投手戦(とうしゅせん)」や「決闘(けっとう)」については 5/8 体+英他:「投手(とうしゅ)」は時に「決闘(けっとう)」しますか? ~「投手戦(とうしゅせん)/pitcher's duel(ピッチャーズ・デュエル)」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:記事『終わりを表す外国語セブン』については 3/15 諸外+こころ他:「終わり(おわり)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。