英語+国語+ゲーム(追記にクイズあり)の話ー。
クリスマスに含まれる、「ミサ」を意味する「mass(マス)/mas」や、
また魚の「鱒(ます)」など、
実は日本では「8種類」はある気がする、「マス」という語の話を。
前置き。
今日は「クリスマス」…ということで色々調べていると。
ふと「クリスマス(Christmas)」の「マス(mas)」の部分が
宗教的行事の「ミサ」を表している、という話を改めて見まして。
(「missa(ミサ)」はラテン語であり、英語だと「mass(マス)」(時に縮まって「mas(マス)」)になるようです)
で、その話自体は以前に調べて知っていたのですが。
そこからふと、
「そういえば、日本には『マス』という語が多いな…」
などと思いまして、色々数えてみました。
例えば日本語だと、以下のように、
①「鱒(ます)」…魚の一種。川で釣れたりする。
②「升(ます)/マス」…すごろく(とか人生ゲームとか)などで止まる場所。または、木などで作られた容器(ようき)の一種。
③「増す(ます)」…増えること。
④「ますます(益々)」…どんどん。程度(ていど)がより強くなること。
⑤「~ます/~します」…敬語(けいご)表現の一種。
…などがあったりしますね。
で、外国語由来の言葉では、
⑥「mass(マス)」…「ミサ」等を意味する英語。上記の通り、縮めて「mas」と書かれることもある。「クリスマス」などに関わる。
⑦「mass(マス)」…こちらは「かたまり」や「多数(たすう)」、「一般大衆(いっぱんたいしゅう)」などを意味する英語。
関係語の「マスメディア」や「マスコミ/マスコミュニケーション」などがあり、これらは「多数(mass)の人々」に向けたものという感じ。
⑧「math(マス)」…数学(すうがく)を表す「mathematics(マセマティクス)」の略(りゃく)。
…などがあったりします。
なので、簡単に調べただけで「8種類」の「マス」があるということになりますね。
もちろん漢字や英語などが混ざっていますが、
日本ではとりあえず全部カタカナの「マス」で表すこともできたりします。
(例えば魚の「鱒(ます)」は「マス」と書かれることもよくあります)
そう考えると日本では、
「この『マス』は、どの『マス』ですか?」
という質問に対して、とりあえず上記の8種類の答えがありえるかもなので。
実は、地味にとても難しい問題だったりするかもですね。
※
まあ「クリスマス」と言った時に、
上で言う⑥「mass(マス)/ミサ」以外の「マス」が関わってくる可能性は低いですが。
でもクリスマスの終わった明日以降、
どこかで「マス」という語を見たり聞いたりしたら。
「どの『マス』のことだ…!?少なくとも『8つ』はあるぞ…!?」
なんてこっそり思ってみるのも、面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに上に書いた色んな「マス」は、
全部カタカナにすると、区別(くべつ)が難しくなったりします。
というわけで、試しに問題を作ってみました。
良ければ考えてみて下さい。
☆問題
以下の言葉に使われているのは、それぞれどの「マス」でしょう?
(※同じものは使われない、というのが少しヒントです。
あとイメージできれば、特に本文の数字①~⑧に従う必要は無いです)
A:「ホワイトクリスマス」
B:「トリアエズガンバリマス」
C:「スウガクハエイゴデマス」
D:「カワデツッタマス」
E:「スゴロクデトマルマス」
F:「ゲンキニナルマスマス」
G:「タスウハエイゴデマス」
H:「アメフッテカワノミズガマス」
☆答え
A:「ホワイトクリスマス」=「White Christmas」
よって、使われているのは本文で言う⑥「mass(マス)/ミサ」。
B:「トリアエズガンバリマス」=「とりあえずがんばります(頑張ります)」
よって、使われているのは本文で言う⑤「~ます/~します」(敬語)。
C:「スウガクハエイゴデマス」=「数学(すうがく)は英語でmath(マス)」
よって、使われているのは本文で言う⑧「math(マス)/数学(すうがく)を表す『mathematics(マセマティクス)』の略」。
D:「カワデツッタマス」=「川(かわ)で釣(つ)った鱒(ます)」
よって、使われているのは本文で言う①「鱒(ます)/魚の一種」(川で釣れたりする)。
E:「スゴロクデトマルマス」=「すごろくで止まる升(ます)」
よって、使われているのは本文で言う②「升(ます)/マス」。
F:「ゲンキニナルマスマス」=「元気になる、ますます(益々)」
よって、使われているのは本文で言う④「ますます(益々)/程度(ていど)がより強くなること」。
G:「タスウハエイゴデマス」=「多数(たすう)は英語でmass(マス)」
よって、使われているのは本文で言う⑦「mass(マス)/かたまり、多数(たすう)」。
H:「アメフッテカワノミズガマス」=「雨(あめ)降って川の水が増す(ます)」
よって、使われているのは本文で言う③「増す(ます)/増えること」。
追記2
ちなみに略称(りゃくしょう)も入れると、さらに「マス」関係の語は増えたりします。
例えばゲーム『アイドルマスター』シリーズが『アイマス』と呼ばれる感じですね。
「アイマスをします」というだけで、何やらラップのように似た響きの語が並んでしまうのが、ちょっと面白いです。