国語+英語+こころの話ー。
特にホラーやSF的な話ではありません。
花(はな)のつぼみ(蕾)が開くことを表す語、「咲く(さく)」と。
人が遅れて活躍(かつやく)すること等を表す語、
「遅咲き(おそざき)」や「late bloomer(レイト・ブルーマー)」等の話を。
前置き。
まず「咲く(さく)」とは、花(はな)のつぼみ(蕾)が開(ひら)くことですね。
今までつぼみの形で堅く閉(と)じられていたものが、
花としてパッと開(ひら)くという感じです。
で、上に書いたように、
「咲く」という語は「花(はな)」に関して使われたりしますが。
一方で、「人(ひと)」等に関して「咲く(さく)」の語が使われることもあります。
というのも、例えば「遅咲き(おそざき)」という語は、
ある人が「(他の人より)遅れて、活躍(かつやく)する」ようになったり、
それこそ「才能を開化(かいか)させたりする」ことも表すからですね。
(Wikipediaでは「成功・有名になるまでに長い期間を要すること、またはその人」と説明されていました)
また英和辞典によれば、「late bloomer(レイト・ブルーマー)」という語は、
「晩成型(ばんせいがた)の人」…つまり後の方で成長・活躍(かつやく)するタイプの人、という説明がされていたのですが。
英語「late(レイト)」には「遅れて」、
「bloom(ブルーム)」には「(花が)咲く」、「(人・事が)栄(さか)える」という意味があるようです。
なのでこちらもまさに「遅れて(late)咲く(bloom)人(-er)」→「遅咲きの人(late bloomer)/晩成型の人」って感じですかね。
そう考えると、日本語でも英語でも、「遅咲きの人」的な表現…、
つまり人に対して「咲く」系の語を使う例があるので、
どちらも「『人』(や才能)が(花のように)『咲く(成長する)』ことはある!」なんてイメージがあるのかもですね。
※
ちなみに個人的な考えも入りますが、
人が持っている「才能」は、特に一つとは限らないかと思います。
例えば、サッカー漫画等だと、
とりあえず「サッカーの才能」だけがテーマになりそうですが。
でも現実ではサッカー以外にも、人は色々な才能や向き・不向きを持っていそうですし、
その「咲く」タイミングも、それぞれの才能で違っているかもです。
なので、「自分には才能がない…」とか、
「活躍できてないな…」と思っている方も。
来年やいつか、何かの才能が「咲く(目覚める)」可能性もあるかも?
それは自分が望んだ才能ではないかもですが、
「どこかで『遅咲き(遅れて活躍)』の可能性があるかも…」なんて思ってみると、
時間の経(た)つのが、ちょっと楽しくなるかもですね。
…というわけで、時間の経過を感じやすそうな、大晦日(おおみそか)っぽい話でした。
改めてみなさま、今年(2024年)もありがとうございました。
良ければ来年もよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年を~。
追記
ちなみに和英辞典では、
「大器晩成(たいきばんせい)」に対応する英語の一つとして、本文でも書いた「late bloomer(レイト・ブルーマー)」が載っておりました。
◆用語集
・遅咲き(おそざき):
関連用語:「遅刻(ちこく)」*1
・「late bloomer(レイト・ブルーマー)」:
関連用語:「late(レイト)」
*1:「遅刻(ちこく)」や「late(レイト)」については 1/8 社+英他:「新人(しんじん)」といったら「遅刻者(ちこくしゃ)」ですか? ~「latecomer(レイトカマー)/新人、遅刻者」等の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。