生活+国語+社会の話ー。
和室(わしつ)などにある少し高くなった部分、①「床の間(とこのま)」と。
それと漢字表記的には同じ見た目を持つ、
床(ゆか)と床の間(あいだ)、②「床の間(ゆかのあいだ)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず①「床の間(とこのま)」とは、和室(わしつ)にある空間(くうかん)・場所のことですね。
具体的には和室(わしつ)の、「ちょっと高くなった部分」という感じで、
よく花(はな)や壺(つぼ)が置いてあったり、後ろの壁に掛け軸(かけじく)が掛けてあるイメージです。
(ちなみにWikipediaによれば「床の間」は俗称(ぞくしょう)で、正式には「床(とこ)」というのだとか)
で、そんな訳で①「床の間」にはよく「物が置かれている」…、
むしろ「物を置くためにある」空間とも言えるかもですが。
しかし違う「床の間」には、「物を置くのは難しい」かもしれません。
というのも「床」は「床(ゆか)」、
「間」は「間(あいだ)」とも読めるので、
「床の間」は②「床の間(ゆかのあいだ)」とも読めるからですね。
…こちらだと、「ログハウスの、丸太(まるた)や板(いた)の床に空いている隙間(すきま)」というイメージになりそうですね。
なので「『床の間』に物を置けますか?」という質問に対しては。
それが①「床の間(とこのま)」なら「もちろん!」というのが答えになりそうですが。
でももしそれが②「床の間(ゆかのあいだ)」と読まれたら、
「いや、『間(あいだ)』だと落ちるから物は置けないかな…」という答えになりそうで、ちょっと面白いですね。
あるいは床と床の間の隠しスペースの話かもですが
※
まあこれは、筆者のジョーク的なものではありますが。
しかし「床の間」という一つの表記で、
そのまま①「床の間(とこのま)」と、②「床の間(ゆかのあいだ)」と読めてしまうのは面白いですね。
ひらがなのルビ(解説)が無ければ、同じに見えてしまいます。
まあ、普段これらの見分けで困ることは無いかもですが。
でも漢字のテストや小説などで、
もし「床の間」という表記が出てきたら。
ちょっと読み方に注意してみても、いいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに②「床の間(ゆかのあいだ)」の方を、
①「床の間(とこのま)」と読み間違えてしまう可能性もあります。
なので、「『床の間』は全部①『床の間(とこのま)』だろ!」と思っていると、
「彼はログハウスの(丸太などで隙間がある)②『床の間(ゆかのあいだ)』に物を落としてしまった…」というのを、
「このログハウスには①『床の間(とこのま)』があるんだな!」と誤解してしまうかもなので、一応ご注意を。
追記2
ちなみに和英辞典では、
「床の間(とこのま)」に対応する英語に「alcove(アルコーヴ)」ともいうものもありました。
(そのまま「tokonoma(トコノマ)」で表す例も書いてありましたが)
なので、「和室に『床の間(とこのま)』がある」というのは、
「和室に『アルコーヴ(床の間)』がある」とも言えるかもですが。
…でも内容的には特に手を加えてないのに、
「和室になんか洋風(ようふう)な施設がある…!?」と思われそうで、面白いですね。