国語+美術+理科+生活+社会の話ー。
作り物の花を表す語、「造花(ぞうか)」と、
自然(しぜん)の花を表す語の①「生花(せいか)」、
そして「生け花(いけばな)」を表す語、②「生花(せいか)」の話を。
前置き。
まず「造花(ぞうか)」とは、作り物(つくりもの)の花(はな)のことですね。
見た目(みため)を本物(ほんもの)の花に似せて作ったもので、
本物と違って、枯(か)れないメリットがあったりします。
で、「造花」の逆の語に「生花(せいか)」もありまして。
これの一つは国語辞典で、①「(造花と違って)自然(しぜん)のままの、生きた花」と解説されていたので、
まさに「造花」(作り物の花)の「逆」という感じですが。
しかしその一方で、
「『造花』で『生花』をする」という文章は、ありえるかもしれません。
というのも、「生花」という語には「生け花(いけばな)」の意味もあるらしいからですね。
「生け花(いけばな)」というと、華道(かどう)の別名、またはその一種ですね。
ざっくりいうと、「花などを美しく器(うつわ)に飾(かざ)る芸術(げいじゅつ)」という感じですが。
国語辞典によれば、この「生け花」は「生花(いけばな)」と書くこともあり、
また国語辞典や漢和辞典によれば、
上でも書いた「生花(せいか)」という語が、②「生け花」を表す意味も持っている…と解説されていました。
ちなみにネットで調べてみると、
「造花 生け花風」というワードで画像がけっこう見つかり、
また国語辞典でも「生ける(いける)」という語は、花に限らず枝(えだ)や葉(は)などにも対応しているようでした。
なので、言葉の意味を広めに考えると、
もしかすると「『造花(ぞうか)』で②『生花(いけばな)』はできる」…、
表現を変えると「『造花(ぞうか)』で②『生花(せいか/生け花)』はできる」と言えるかもですが。
でも「生花(せいか)」というとやはり①「自然の花」のイメージが強いので、
「『人工の花(造花)』から『自然の花(①生花)』を作った…!?」と思われそうで、面白いですね、
ちょっとした奇跡(きせき)っぽくもある
※
ちなみに①「生花(せいか)/自然の花」は、
少し扱(あつか)いが難しそうだったり、高そうな印象もある気がしますが。
一方の「造花(ぞうか)」は、100円ショップなどにも売っていたりして、
比較的(ひかくてき)手に入れやすい気もします。
なので、もし「生け花(いけばな)」に興味があっても、
「①『生花(自然の花)』で②『生花(生け花)』は難しそう…」という方は。
とりあえず安い「造花(ぞうか)」を買ってみて、
「『造花』で②『生花(生け花)』してみるかー!」なんてのも、いいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「華道(かどう)」や「生け花(いけばな)」というと、
なかなかハードルが高そうで、難しそうな気もしますが(※個人的感想)。
和英辞典で「生け花」を調べてみると、
英語では「flower arrangement(フラワー・アレンジメント)」と表現されている場合もありました。
またちょっと、言葉から受ける印象が変わる気もしますね(※個人的感想)。
なのでもし「漢字よりカタカナの方が気が楽」という方は、
「『フラワーアレンジメント(華道や生け花)』やってみるか~」なんて、思ってみるのもいいかもですね。
◆用語集
・造花(ぞうか):
・生花(せいか)【自然の花】:
・生け花(いけばな)/生け花: