英語+理科+体育(保健体育)の話ー。
歯医者(はいしゃ)さん絡みでよく聞く、
「インプラント(implant)」という言葉についての話です。
前置き。
筆者がゲームの本を読んでいたら、「インプラント」という言葉を見つけましたので、その話を。
まずざっくりした「インプラント(implant)」は、日常生活だと「歯医者(はいしゃ)」さん絡みで聞くことが多い言葉ですね。
で、上記のゲームの本では何かこう「人体に機械・武器を埋め込む」みたいな感じの場面で使われていました。
(※ゲームの世界観がSFとかサイバーパンクなものだったので)
では、英単語の「implant(インプラント)」とは何か?というと
辞書によれば「植え付ける」とか「移植(いしょく)*1する」といった意味のようです。
ここでの接頭辞(せっとうじ)「im」は、英語の「in(イン)」と同じような意味なので、「中に」という意味ですね。
で、動詞「plant(プラント)」には「植える」といった意味があるので、
「中に(im)植える(plant)」→「植え付ける、移植する(「implant(インプラント)」)」
といった感じですね。
で、Wikipediaによれば、
体内(たいない)に埋め込む器具(きぐ)は大体「インプラント」というらしいです。
例えば「心臓ペースメーカー」や「ボルト」などもインプラントに入るようですね。
で、その中でも歯医者の「インプラント」は「デンタルインプラント(dental-implant)」というようです。
(ちなみに「dental(デンタル)」は「歯(は)*2の」「歯科(しか)の」という意味です)
これは「インプラント体」と呼ばれる土台を顎(あご)に埋め込んで、その上に人工の歯などをくっつける方法みたいですね。
いわゆる「入れ歯」と違って顎に埋め込んでいるので、「インプラント/移植する)」という言葉が使われているようです。
現代でも色んなインプラントがあり、便利な時代になったものだ、という気もします。
さらにSFとかだと、主人公が体に「インプラント」した(埋め込んだ)武器で活躍しててカッコよくも思えますが…。
ただ、色んな「インプラント」もリスクがないわけではないようです。
例えばWikipediaによれば歯の「デンタルインプラント」でも大きめの手術*3が必要なようですし、死亡事故もあるようです。
なのでSFとかでの「武器のインプラント」とかは、もっと危険度が高そうですね。
人間の体の機能はけっこう高性能で、他のものでカバーしようとすると、大変だったりします。
例えば「拒絶反応(きょぜつはんのう)」が起こったり、変に体に負担がかかったりなどがあります。
だから、「(人工の)インプラント(implant)があるから大丈夫ー」と、体を粗末に扱うよりは、
すでに自分に「根付いている(implanted)」体や器官を、まずは大事にした方が良いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ついでに「歯」関係で気になった言葉を少しメモっておきます
・プラークコントロール
・ブリッジ
・入れ歯
・差し歯
・マウスピース
・ホワイトニング
・歯医者(はいしゃ)
・虫歯(むしば)
・歯周病(ししゅうびょう)
◆用語集
・インプラント(implant):
体内に埋め込まれる器具(きぐ)のこと。
本文でも書いたように「ボルト」や「心臓ペースメーカー」なども入る。
また筋肉のインプラント、胸を大きくする目的のインプラント(いわゆる「豊胸手術(ほうきょうしゅじゅつ)」)などもあるようだ。
Wikipediaによれば電力(でんりょく)が必要なインプラントもあり、その中の心臓ペースメーカーには一時期「原子力電池(げんしりょくでんち)」が使われていたこともあるようだ。
ちなみにゲームや漫画では体の中に武器や装置を仕込む、といったインプラントなども見られる。これは「義手(ぎしゅ)」に武器を仕込むのと似ているが、直接人体に埋め込んでいるという点ではまた別と言えるかもしれない。
ちなみにTRPG『トーキョーN◎VA』*4はサイバーパンクな感じの世界観なので、みんな「サイバーウェア」という色んな便利な機械を体に埋め込むのが常識になっていたりする。中には「ウェット」という、埋め込まない人もいるのだが、超不便。だけどみんながやってることをやらないあたりは逆にカッコよかったりもする。
関連用語:「移植(いしょく)/transplantation」、「神経(しんけい)」*5、「免疫(めんえき)」*6、「副作用(ふくさよう)」*7、「病院(びょういん)」*8、「IoT」*9、「TRONプロジェクト」
関連ゲーム:『ダブルクロス』*10
・原子力電池(げんしりょくでんち):
Wikipediaによれば「半減期(はんげんき)の長い放射性同位体(ほうしゃせいどういたい)が出す放射線のエネルギーを電気エネルギーに変える仕組みの電池」。
ざっくり言うと放射線のエネルギーを使った電池。
英語では「nuclear battery(ニュークリア・バッテリー)」,「atomic battery(アトミック・バッテリー)」。
放射線(ほうしゃせん)を発するので、不用意に人間が近づけば当然「被爆(ひばく)」の可能性もある。
ちなみにイギリスの音楽グループ「ピンク・フロイド」の1970年のヒット作、『原子心母(原題:Atom Heart Mother)』のタイトルは、上記の原子力電池を電源とする埋め込み型心臓ペースメーカーに関係しているらしい。
・「ピンク・フロイド(Pink Floyd)」【音楽グループ】:
Wikipediaによれば、イングランド出身のロック・バンド。
「プログレッシブ・ロック」*11の先駆者としても知られ、同ジャンルにおける五大バンドの一つとされているらしい。
・豊胸手術(ほうきょうしゅじゅつ):
胸を大きくするための手術。
英語では「breast‐enlargement surgery(ブレスト・エンラージメント・サージェリー)」。
受けるのは女性だけとは限らず、「性同一性障害」の方や、また「LGBT」の方々、その他の方々などもいると思われる。まあざっくり言えば人によって事情は違うだろう。
ちなみに「乳がん」などで乳房を切除した後に行われるのは「乳房再建術(にゅうぼうさいけんじゅつ)」と言い、また呼び名が違うようだ。
・乳房再建(にゅうぼうさいけん):
乳房が大きく形を損なうような事故があった後、それを再建するための形成外科術(けいせいげかじゅつ)…つまり手術。
英語では「Breast reconstruction(ブレスト・リコンストラクション)」。
Wikipediaによれば乳房の存在が女性のシンボルとなっているところがあり、それを失うことで精神的苦痛を味わう可能性や、「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の低下を感じる可能性が指摘されているとのこと。
*1:「移植(いしょく)」や「拒絶反応(きょぜつはんのう)」については 11/18 国+理:色んな「いしょく」のメモ! ~「移植(いしょく)」、「衣食(いしょく)」、「医食(いしょく)」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「歯(は)」については 1/9 英語:素材(そざい)/生物(せいぶつ)系あれこれ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「手術(しゅじゅつ)」については 2/25 英語:手術(しゅじゅつ)に関する英語(を少し) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:TRPG『トーキョーN◎VA』については 9/2 国+英社:「不動産(ふどうさん)」はリアル(real)に動かないですか? ~「real estate」と「immovables」~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「神経(しんけい)」については 11/9 国+英:「神経(しんけい)」は神の通り道ですか? - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「免疫(めんえき)」については 4/5 社+理:多様性(たようせい)の話 ~魔王・細胞・金~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「副作用(ふくさよう)」については 10/2 社+理他:「薬(くすり)」と「副作用(ふくさよう)」についての軽い話 ~「ノーベル医学・生理学賞」と『オプシーボ』についてのメモ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「病院(びょういん)」については 1/11 英+社:ゲームとかの「宿屋(inn)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「IoT」や「TRONプロジェクト」については 6/20 理+英:「センサー」の「センサー」は要りますか? ~装置の「センサー(sensor)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:TRPG『ダブルクロス』については 7/2 英語:ゾンビ物で出てきそうな英単語! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「プログレッシブ・ロック」については 6/1 英語:「ウェディング(wedding)」は何の「-ing」ですか? ~「動名詞(どうめいし)」と「進行形(しんこうけい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。