7/16 理＋英他：「ナイロン」は「走らない」素材ですか？　～「no run（ノー・ラン）」と「ストッキング」の話～

　理科＋英語＋生活＋歴史の話ー。

　今日は７月１６日…７（な）・１６（いろ）の日ということで
　物の素材の一つの「ナイロン」と、名前の由来の話を。

　前置き。
　「ナイロン」というと、上記の通り物の素材の名前ですね。
　なんかプラスチック*1っぽかったり、服に使われているイメージがありますが。
　Wikipediaによれば「ナイロン」の名前の由来は、ストッキング*2に関係があるようです。

　元々「ナイロン（nylon）」の名称は、ある会社の登録商標だったらしいのですが、
　「『伝線（でんせん）／run（ラン）』しないストッキング用の繊維（せんい）*3」を意図した「norun」に由来する、とのことです。

　ではこの「伝線（でんせん）」とは何か？というと、
　長い靴下であるストッキングが、縦にほつれたり裂（さ）けてしまう現象のことですね。
　「伝線によってストッキングをダメにしてしまった」という話はよく聞く印象です。

　この「伝線」は英語では「run（ラン）」、つまり「走る」と表現するようです。
　（日本語でも「裂け目が走る」と言ったりしますね）
　で、伝線をしない、つまり「走らない（no run）」素材が「ナイロン（nylon）」であった、ということですね。

　というわけで、ナイロンは最初女性用のストッキングの素材に使われていたようです。
　Wikipediaによれば、当時「鋼鉄（こうてつ）よりも強く、クモ*4の糸*5より細い」というキャッチフレーズで売っていたようですね。

※

　ただ「ナイロン」は丈夫な素材ですが、絶対に伝線しないわけではありません。
　例えば「走る（run）」などの激しい動きをすれば、破れやすくもなるでしょう。
　それを避けるためにも、ストッキングを履いている時などは、
　やはり「走らない（no run）」精神で行った方が、安全かもしれませんね。

　まあそんな感じで～。

追記
　現在の「ナイロン」はストッキングだけでなく、色んな所に使われているようです。
　例えばスポーツウェアや水着*6、釣り糸、ギター*7の弦などにですね。
　学校の家庭科では、服の素材表示について習うこともあるかもしれませんが、そこでも「ナイロン」を見かけることもあるかもですね。

◆用語集
・ナイロン：
　Wikipediaによれば、ポリアミド合成樹脂（ごうせいじゅし）*8の種類の一つ。
　英語では「nylon（ナイロン）」。
　関連用語：「ガット」、「弦（げん）」、「ストリング」、「商標権（しょうひょうけん）」*9、「アクリル樹脂」*10、「ポリエステル」、「ポリエチレンテレフタラート」、「ポリ袋」*11、「ポリエチレン」、「ポリプロピレン」、「フェノール樹脂」、「チュニック」*12