社会+英語の話ー。
「サル」という言葉が何度も出てきますが、「猿(さる)」とは関係ありません。
ビジネス関係で相談*1に乗ってくれる人「コンサルタント」と、
元になっている英語「consultant(コンサルタント)」や「consult(コンサルト)」についての話を。
前置き。
先日は「コンシェルジュ」*2という語を紹介しましたが、
そこから「コンサルタント」という語を連想したので調べてみました。
※
まず「コンサルタント」というと、「相談(そうだん)に乗ってくれる人・職業」というイメージですね。
ビジネス等でよく聞く言葉で、何やら知識をいっぱい持ってる人…という感じです。
そして会社(かいしゃ)で起きている問題に対して助言をしてもらう、みたいな。
「コンサルタント業務」や「コンサルティング」という言葉もありますね。
で、この「コンサルタント」について英和辞書を調べてみると、
英語では「consultant(コンサルタント)」となっておりました。
動詞の「consult(コンサルト)」に関係する語のようですね。
ところが、この動詞の「consult」について辞書を見てみると、
「相談する」とか「話し合う」という意味もあるのですが、
他にも「意見を求める」とか「(医者に)診察(しんさつ)してもらう」、また「(何かのために)辞書や本などを調べる」といった意味がありました。
つまり「(困ってる人の)相談に乗る側」だけじゃなく、「(困ってるから)相談に乗ってもらう」側の意味がある訳ですね。
同様に「consultant(コンサルタント)」の方も、「相談を受ける人」、「相談する人」の意味が両方ある感じでした。
日本で「コンサルタント」というと「相談する側」はあまり指さないイメージですが
元の英語「consultant(コンサルタント)」の方は、どちらも指すことがありえるようですね。
これをまとめると「『コンサルタント(相談する側)』は『コンサルタント(相談される側)』じゃない!」と言えるかもしれません。
ある意味当たり前ですが、文字で見るとちょっとシュールですね。
※
ちなみに上でちらっと書いたように、
「consult」は「(何かのために)辞書や本などを調べる」ことも表します。
つまり何か辞書などで調べ物をしている時、
自分は「consult(コンサルト)」している人…「consultant(コンサルタント)」であると言えるかも?
なので何か調べ物が多くて大変、というときには、
「今日は『コンサルタント(調べもの)』の仕事が多いな…」なんて考えてみると、
ちょっとカッコいい気分になれるかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・コンサルタント:
関連用語:「有識者(ゆうしきしゃ)」*3、「臨床心理士(りんしょうしんりし)」、「生き字引(いきじびき)」*4
関連記事:『心に関する英語セブン』、
・consultant(コンサルタント):
英語で「相談を受ける人」、「相談する人」、「顧問(こもん)」などの意味を持つ言葉。
・consult(コンサルト):
英語で「意見を求める」、「(医者に)診察(しんさつ)してもらう」、「(何かのために)辞書や本などを調べる」、「話し合う」などの意味を持つ言葉。
似てる語:「コンセント」*5【電気関係】
*1:「相談(そうだん)」や「臨床心理士(りんしょうしんりし)」、記事『心に関する英語セブン』については 9/7 英語+こころ:「心(こころ)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「コンシェルジュ」については 11/26 生+フラ他:その「アパート」には「コンシェルジュ」がいますか? ~「concierge(コンシェルジュ)」と「管理人(かんりにん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:色んな事を知っている人「有識者(ゆうしきしゃ)」については 3/5 国+歴:「有識者」≠「有識者」!? ~「有識者(ゆうそくしゃ)」と「有識者(ゆうしきしゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:色んな事を知っている人「生き字引(いきじびき)」については 11/19 国+英他:「物知り(ものしり)」な人は「歩く辞書(じしょ)」ですか? ~「生き字引(いきじびき)」と「walking dictionary(ウォーキング・ディクショナリー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:電気関係の「コンセント」については 11/9 英+理:スマホなどの「充電(じゅうでん)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。