生活+英語+国語+社会+こころの話ー。
「彼はああ見えて、家族と食事をするのが楽しみで…」的な話ではありません。
家(いえ)にいるかのようにリラックスできる印象の語、
「アットホーム(at home)」と。
その他の(知識系の)意味である、「(~に)精通(せいつう)して」の話を。
前置き。
まず日本での「アットホーム(at home)」は、「家(いえ)のような」という印象の語ですね。
例えば「アットホームな雰囲気(ふんいき)」というと、
その場にいる人が優(やさ)しくて、家(いえ)にいるようにリラックスできる雰囲気…みたいなイメージです。
(実際の家・家庭の雰囲気はそれぞれあると思いますが)
ちなみに、英和辞典によれば「at home(アット・ホーム)」には、
「在宅(ざいたく)して」という意味や、「気楽(きらく)に」、「くつろいで」といった意味がありました。
この辺りが合わさって、上記の「アットホーム(家にいるように気楽→リラックス)」の印象になっていそうですね(※あくまで仮説なのでご注意を)。
で、そんな風に「アットホーム」には「優しげ」な印象もあるので、
逆に「厳(きび)しそうな」人などには、使わなそうに思えますが。
しかし実際には、「厳しそうな」人にも使うことがあり得るようです。
というのも、英和辞典によれば
「at home(アット・ホーム)」には
「(~に)慣(な)れて」とか、「(~に)精通(せいつう)して」といった意味があるからですね。
(ここでの「精通(せいつう)」は、国語辞典によれば、
「その物事について、細かなところまでよく知っていること」という意味ですね)
なので、「あることに精通している、よく知っている人」に対しては、
その人が持つ雰囲気にかかわらず、
「at home(アット・ホーム)/~に精通して」を使うことがあリ得る訳ですね。
ということは、見るからにすごく「厳しそうな人」でも、
何かの分野に「精通して(at home)」いる…ということであれば。
「あの『厳しそうな人』は『アットホーム(○○に精通している)』!」と言えるかもですね。
「実はすごく優しいのか…!?」なんて感じもして面白いです。裏でネコとかかわいがってそう
※
まあ残念ながら、何かに「精通している(at home)」人が、
同じくらい「アットホーム(優しい)」とは限らないのですが。
(むしろマンガ等では、知識系のキャラはイヤミっぽかったりもしますね)
でもあなたがもし、
何かの分野に「精通している(at home)」にも関わらず、
すごく優しくて「アットホーム(at home)」な人を見たら。
「二重の意味で『アットホーム(at home)』…!」と思ってみても、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに何故「at home(アット・ホーム)」に、
本文で書いた「~に精通して」という意味があるのかは不明ですが。
ただ、例えば「ホームグラウンド(home ground)」という語は、
自分が得意(とくい)な分野(ぶんや)を指したりもします。
なので「ホーム(自分の家)」=「よく知っている」=「得意」みたいなイメージがあるのかもですね、
追記2
ところで、ある分野(ぶんや)に詳しい人というと、
「知識人(ちしきじん)」や「専門家(せんもんか)」と呼ばれることも多い印象ですが。
これを「何かに『精通して(at home/アット・ホーム)』いる人」が『知識人』」と考えると、
「『アットホーム』な人が『知識人』…!?」とか、
「『知識人』や『専門家』って、みんな『アットホーム』なの…!?」って感じもして面白いですね。