生活+社会+英語の話ー。
冷凍(れいとう)などで食品を乾燥*1させる「フリーズドライ」と、
それに近い製法で作る、「高野豆腐(こうやどうふ)」や「チューニョ」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
近頃天気は様々ですが、基本は暑い…ということで。
「凍(こお)る/freeze(フリーズ)」という言葉が入った
「フリーズドライ」について調べてみました。
※
まず「フリーズドライ(freeze drying)」とは、食品の製法の一つですね。
ざっくり言うと、食品を凍(こお)らせて乾燥(かんそう)させる方法です。
「freeze(フリーズ)/凍らせる」+「dry(ドライ)*2/乾燥させる」という事ですね。
この「フリーズドライ」の仕組みをざっくり説明すると、
Wikipediaなどによれば、寒いところで凍らせる→(日光などで)解凍する→また凍らせる…などの作業を繰り返すらしいです。
(※途中で人が圧を加えて、水を抜くこともあるようです)
で、そうしていると、その内に食品の水分が抜けて、乾燥していくそうですね。
日本の「高野豆腐(こうやどうふ)」(「凍り豆腐(こおりどうふ)」)や「寒天(かんてん)」なども、このフリーズドライ的な製法で作られるようです。
ちなみにフリーズドライは「宇宙食(うちゅうしょく)」にも使われたりするので、
筆者は何となく「未来的」なイメージを持っていたのですが。
でも今回調べてみると、実は意外と「昔」からあるようです。
というのもWikipediaによれば、「チューニョ」という食べ物があるようで。
これは「インカ帝国」以前からある、じゃがいもの保存食だそうです。
(インカ帝国は南アメリカにあった帝国で、今のペルーなどの辺りですね)
この「チューニョ」は昼と夜の寒暖差を利用して冷凍&解凍し、足で踏んで水分を抜いて作ったようで、今の「フリーズドライ」に近い製法のようですね。
実際にいつからあったのかは不明ですが、
インカ帝国の場所に昔あった「アンデス文明」は、「紀元前7500年」(今から9500年以上前)より前に始まったとのことなので、かなり昔からある可能性もあります。
また日本でも、「高野豆腐(こうやどうふ)」は、少なくとも安土桃山時代(1573年 – 1603年)にはあったようです。
(※諸説ありますが、この場合は高野山の僧「木食応其(もくじきおうご)」という人物が完成させた説ですね)
つまり、日本でも400年以上前にはフリーズドライ的な食品があった訳ですね。
なので「『フリーズドライ』は『昔(むかし)』からあった!」と言えそうですが。
…昔といっても「400年以上前~9500年以上前」では、なかなか幅が広いですね。
※
ちなみに最近は「新型コロナウイルス」の流行もあるので、
前ほど世界の国が「宇宙」を目指している感じはしませんが。
でも一方で「民間の宇宙飛行」の話はよくあるので、
今後また「フリーズドライ食品」が重要になるかもですね。
そうすると、フリーズドライは「昔(古代?)」から存在する上、
皆が宇宙へ行くような「未来」でも重要…なんてこともあるかも?
なかなかスケールが大きい話っぽいですが、
フリーズドライ食品でも「高野豆腐」や「寒天」を置いてる店は多いので、
今度見かけたら、その歴史や宇宙に想いを馳せてみても、楽しいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・フリーズドライ:
ちなみにゲーム『ポケットモンスター』シリーズでも技として存在するようだ。
・高野豆腐(こうやどうふ):
関連用語:「豆腐(とうふ)」*3
・チューニョ:
*1:「乾燥(かんそう)」については 11/24 地+理:「日本の冬は乾燥(かんそう)する」か? ~「太平洋側(たいへいようがわ)」と「日本海側(にほんかいがわ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:英語の「dry(ドライ)」については 8/14 生+英:「ドライ(dry)」の反対語は何ですか? ~「乾燥(かんそう)」と「辛口(からくち)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「豆腐(とうふ)」については 2/20 生+英他:「豆腐(とうふ)」は「カード」の一種ですか? ~「豆腐/soybean curd(ソイビーン・カード)」と「カード(curd)/凝乳(ぎょうにゅう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。