生活+英語+社会の話ー。
「当社のチェーン店では、夏のフェアを開催中!」みたいな話ではありません。
荷物(にもつ)*1を冷たいまま運んだりできる、
物流(ぶつりゅう)の方式、「コールドチェーン(cold chain)」の話です。
前置き。
暑いので何か涼しそうな言葉を探していると、
「コールドチェーン」という語を見つけたので、調べてみました。
※
まず「コールドチェーン(cold chain)」とは、荷物を低温(ていおん)のまま運んだりできる方式のことですね。
ざっくり言うと、何かを冷たい状態…冷蔵(れいぞう)・冷凍(れいとう)のまま運べるって感じでしょうか。
(Wikipediaによれば「コールドチェーン」は「生産(せいさん)・輸送(ゆそう)・消費(しょうひ)の過程(かてい)で途切れることなく低温に保つ物流方式(ぶつりゅうほうしき)」とされていました。
なので輸送だけの話ではありませんが、今回は輸送の話が分かりやすそうなのでメインにしています)
ちなみに英語の「cold(コールド)」は「冷たい」、
「chain(チェーン、チェイン)」*2は「鎖(くさり)」や「連鎖(れんさ)」*3等の意味があります。
(「連鎖(れんさ)」とは、何かが鎖のようにつながっていたり、またつながって起こることですね)
なので「冷たい(cold)ままで運べる連鎖(chain)/連携(れんけい)の体制」=「コールドチェーン(cold chain)」みたいな感じかと思います。
で、何故これが大事なのか?と改めて考えると。
例えば、食べ物や薬(くすり)は暑さに弱かったりするので、
輸送中に荷物の温度(おんど)が上がると、腐ったり質が悪くなったりしそうです。
ですが、「コールドチェーン」方式なら低温のまま運べるので、
温度上昇によるトラブルの心配は、あまりしなくて良くなるわけですね。
逆にこのシステムがないと、夏(なつ)に送る荷物はひどいことになりそうです。
生(なま)の肉や魚はまず腐りそうですし、
おいしいアイスを取り寄せても、届く頃にはすっかり溶けていそうですね。
なので「夏には『チェーン(cold chain)』が重要!」と言えるかもですね。
…「チェーン」というと、自転車のチェーンも想像してしまいますが。
※
ちなみにWikipediaによれば、
コールドチェーンは「ワクチン」など、低温での保存が必要な医薬品を配送する際にも重要らしいです。
確かに今回の「新型コロナウイルス」に関しても、冷蔵庫の温度が上がっていて、ワクチンがダメになった…というニュースもありましたし。
逆に言えば、それくらい低温保存が重要ということですね。
まあワクチン接種するか・したかは人によりそうですが、
「この夏、冷たい食べ物を買ったり食べたりした」という方は多そうです。
そういう方は知らず知らず、「コールドチェーン」のお世話になっていそうですね。
なので、今度スーパーやコンビニで冷たい商品を見たり、
または配達で、冷蔵・冷凍の荷物を見た時は。
「これも『コールドチェーン(冷たいまま保つ物流)』の一部かな?」
なんで考えてみるのも、ちょっと面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「コールドチェーン」は、直訳では「冷たい(cold)鎖(chain)」っぽくも見えますね。
ゲームとかの魔法のアイテムとして出てきそうです。
◆用語集
・コールドチェーン:
関連用語:「小包(こづつみ)」*4、「貨物(かもつ)」*5、「貨物機(かもつき)」
*1:「荷物(にもつ)」については 2/6 社+国:「手荷物(てにもつ)」を「チッキ」にできますか? ~手荷物を送ってもらうシステムの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:英語の「chain(チェーン)」や「鎖(くさり)」については 9/30 国+こころ:「腐れ縁(くされえん)」は「鎖(くさり)」の「縁(えん)」ですか? ~「腐れ縁」と「鎖縁(くさりえん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「連鎖(れんさ)」については 8/5 国+英他:「連鎖(れんさ)」も「リアクション」の一部ですか? ~「連鎖反応(れんさはんのう)/chain reaction(チェーン・リアクション)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:小さな包み・荷物を指す語「小包(こづつみ)」については 9/2 情+英:「スマホ」で「小包(こづつみ)」は受け取れますか? ~「パケット」と「packet(パケット)/小包」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「貨物(かもつ)」や「貨物機(かもつき)」については 10/26 理+社他:「シロイルカ」は「空(そら)」を飛びますか? ~「シロイルカ/ベルーガ」と、貨物機「エアバス ベルーガ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。