理科+英語+国語+社会の話ー。
別にホラー的な話ではありません。
他の大きな魚にくっつく魚「コバンザメ(小判鮫)」と、
その英訳の一つ「shark sucker(シャーク・サッカー)」の話を。
前置き。
昨日は「小判(こばん)」*1の話をしたので、
今日は「コバンザメ(小判鮫)」について調べてみました。
※
まず「コバンザメ(小判鮫)」とは、魚の一種ですね。
サメの名がついてますが、Wikipediaによればスズキ科の、関係ない魚らしいです。
コバンザメは頭に「吸盤(きゅうばん)」…他にくっつく部分がついており、
それでサメやクジラなど他の大きな魚にくっつき、おこぼれをもらう…というのが特徴ですね。
ちなみにこの吸盤部分の模様(もよう)が、日本の昔のお金「小判(こばん)」に似ていたりもします。
それらが名前の由来のようですね。
そんな「コバンザメ」を和英辞典で調べてみると、
英訳の中に「shark sucker(シャーク・サッカー)」というものがありました。
「shark(シャーク)」は「サメ(鮫)」、
「sucker(サッカー)」は「吸う者/もの」といった意味なので、
(そして動詞「suck(サック)」は「吸う」とか「吸い付く」って感じですね)
直訳すると「サメを吸う者(shark sucker)」って感じにも読めますね。
…何だか強そうにも見えますが、実際はおこぼれをもらう立場ですね。
まあ「吸う」といっても別に血とかを吸う訳ではなく、
吸盤で吸い付いている…ということだと思われます。
英和辞典によれば、「sucker」自体に「吸盤」という意味もあるようですし。
※
ところでWikipediaを見ていて知ったのですが、
コバンザメの吸盤は、面白い仕組みを持っているようです。
というのも、コバンザメの吸盤は、
くっついた先の大きな魚が、速く泳いでも外れることは無く、
逆に自分がちょっと速く泳ぐだけで、外れるようにできているようです。
なので、意外と自由自在に着脱(ちゃくだつ)できるようですね。高性能です。
人間でも、誰か強い者にくっついて回る人は、
悪口として「コバンザメみたい」と言われたりもしますが。
「コバンザメ(shark sucker)」の、「サメが速く泳いでも吸い付く!」というスゴ技を思うと、
本当の意味で「コバンザメみたい」になるのは、なかなか大変かもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに何故冒頭に「ホラー話ではない」という注意書きをしたかというと。
ゲームとかではよく「ブラッド・サッカー(blood sucker)」…
つまり「血を吸う者」みたいな名前・キャラクターが出てきたりもするからですね。
吸血鬼やコウモリに関係していることが多い気がします。
カードゲーム『遊戯王』にも、《ブラッド・サッカー》というモンスターがいたりします。
追記2
ちなみに「コバンザメ」は英語で「remora(レモラ、リモーラ)」ともいうようです。
和英辞典ではこちらの名前が先に出ていたので、
「shark sucker」より「remora」で呼ばれることの方が多そうですね。
ちなみにカードゲーム『遊戯王』には《エクシーズ・リモーラ》というモンスターがいたりします。
*1:「小判(こばん)」については 2/22 国+社:「猫(ねこ)」に「小判(こばん)」は必要ですか? ~「猫に小判(ねこにこばん)」と「招き猫(まねきねこ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。