国語+社会の話ー。
何かを保証(ほしょう)*1する時の言葉、
「太鼓判(たいこばん)を押す」についての話を。
前置き。
この頃「小判(こばん)」について書いている流れから、
連想した「太鼓判(たいこばん)を押す」という語について調べてみました。
※
まず「太鼓判(たいこばん)を押す」とは、表現の一種ですね。
何かを保証(ほしょう)すること、「大丈夫だ!」と請(う)け合う、言い切る感じです。
例えば「彼は信頼*2できる人物だ、とAさんは太鼓判を押した」みたいな感じですね。
しかし「太鼓判を押す」という言葉は聞いても、
肝心の「太鼓判(たいこばん)」とは何なのか、何を押しているのか?
と気になったので調べてみました。
国語辞典やWikipediaによれば、
「太鼓判(たいこばん)」とは大きいハンコ(判子)…、
あるいは「太鼓(たいこ)のように大きいハンコ」を表すようですね。
調べた中では、ハンコの大きさが信用度に関わるかは不明でしたが、
まあ大きなハンコが押してある方が、自信があるイメージにはなるかもですね。
テストで大きく花丸が書いてあると、良い成績っぽい…みたいな感じかもです。
※
ところで現代でも「太鼓判を押す」という表現は残っていても、
「太鼓判」そのものはあまり日常では見ませんね。
代わりにSNSなどでは「いいね!」ボタンとか「お気に入り」ボタンがあったりするので、
こういったものを「押す」ことが、昔の「太鼓判を押す」に近いのかもしれません。
なので、もしかしたら現代では「太鼓判を押す」というより、
また違った「○○を押す」という言葉の方が、しっくり来るかもですね。
つまり「保証(ほしょう)には何が必要か」という意識が、
昔と今では違っているかも知れません。
さて、あなたが何かを「保証」したい時。
例えば「○○を押す」、「○○をする」というのが、しっくり来るでしょうか?
もちろん「太鼓判を押す」でもいいのですが、
他の表現を考えてみるのも面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに和英辞典で「太鼓判を押す」を調べてみると、
その中に「vouch for(バウチ・フォア)」という表現がありました。
英和辞典によれば「vouch(バウチ)」は「保証する」「断言(だんげん)する」という意味であり、
関連語の「voucher(バウチャー)」は「保証人(ほしょうにん)」、「クーポン券」、「割引券」等の意味を持っているようです。
またWikipediaによれば、日本でのカタカナ語の「バウチャー」は主に金券やクーポン券を指すようですね。
◆用語集
・太鼓判(たいこばん):
*1:「保証(ほしょう)」については 7/17 国+社他:「ほしょう」と「ほしょう」は違いますか? ~①「保証(ほしょう)」と②「保障」と③「補償」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「信頼(しんらい)」については 5/30 国+数他:「全面積(ぜんめんせき)」の「信頼(しんらい)」は置けますか? ~「全幅(ぜんぷく)/全面積」と「全幅の信頼」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。