国語+こころ+社会+音楽(音量)の話―。
「ケンカになると、BGMが大音量で流れ始めるんだ!」的な話ではありません。
人とモメて悪口を言い合ったり、手が出たりする「ケンカ(喧嘩)」と、
「うるさい」等の意味を持つ、「喧しい(やかましい)」や「喧(けん)」の話を。
前置き。
まず「ケンカ(けんか)」とは、誰かが誰かと争(あらそ)ったりすることですね。
例えば、①「悪口(わるぐち)を言い合う」こともあれば、
②「暴力(ぼうりょく)…相手を叩く(たたく)・殴る(なぐる)」等のことが、されることもあります。
で、ケンカのやり方、状態にも色々種類があると思いますが、
漢字にすると、どれも「やかましい」…「うるさい」物に見えるかもしれません。
何故なら「喧嘩(けんか)」には、「やかましい(喧しい)」という字が入っているからですね。
まず国語辞典によれば「やかましい(喧しい)」とは、
好ましくない音(おと)・声(こえ)がしてうるさい…、みたいな感じのようです。
そして漢和辞典によれば、「喧(けん)」の字自体が、
「やかましい(喧しい)」とか「うるさい」といった意味を持っているようですね。
(そして「嘩(か)」は、騒(さわ)がしい物音を表す、とのことでした)
ちなみに漢和辞典では「喧嘩(けんか)」について、
①「やかましくさわぐ」とか「言い争い(いいあらそい)」と載っている一方、
特に②「暴力、相手を叩く」などの行為については載っていませんでした。
なのでもしかすると、元々の「喧嘩」の意味は②「暴力」はあまり関係無く、
①「うるさい言い争い」の方がメインだったのかもですね。
(※ただ、あくまで筆者の仮説なのでご注意を)
まあ由来はともかく(「喧嘩」の)文字的には、
「『ケンカ(喧嘩)』は『やかましい(喧しい)』もの!」と言えるかもですが。
…しかし一方でケンカには、「殴り合い」とか「にらみ合い」等もありますね。
それらは割と静かにできるかもしれないので、
その意味では「『ケンカ(喧嘩)』なのに『やかましく(喧しく)ない』!」ということがあるかもです。ちょっと矛盾っぽいですね。
※
ちなみに、ケンカで「手が出てしまう」(暴力を振るってしまう)と、
その後の相手との仲直り(なかなおり)が、とても難しくなってしまいそうです。
(もちろん、悪口ならいくらでも言っていい訳ではないのですが)
そもそも「喧しい(やかましい)」ことや「ケンカ」自体が望ましくない、
と思われる方は多いかもですが。
でも、もしそれでも「ケンカ」してしまうことがあれば。
手が出る「ケンカ(②暴力)」はできるだけ避けて、
まだ本来の意味っぽい、「喧嘩(①言い争い)」に留めておけたらいいかも?
そして悪口や攻撃より、自分の意見を伝えることに集中できたら、なお良いかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・ケンカ(けんか、喧嘩):
関連用語:「修羅場(しゅらば)」*1、「視線(しせん)」*2、「怒り(いかり)」*3
関連ゲーム:『喧嘩番長(けんかばんちょう)』
関連記事:『怒りを表す外国語セブン』
・喧(けん)【漢字】
・やかましい(喧しい):
関連用語:「ミュート」*4、「弱音器(じゃくおんき)」
・嘩(か)【漢字】
*1:「修羅場(しゅらば)」については 3/24 国+歴:その「修羅場(しゅらば)」は「命がけ」ですか? ~「修羅場」と「阿修羅(あしゅら)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「視線(しせん)」や、ゲーム『喧嘩番長(けんかばんちょう)』については 5/20 理+生他:赤ちゃんのための絵本(えほん)、『もいもい』の話!(テレビからの紹介記事) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「怒り(いかり)」や、記事『怒りを表す外国語セブン』については 4/21 こころ+諸外他:「怒り(いかり)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「ミュート」、「弱音器(じゃくおんき)」については 11/22 音+英他:「ピアノ」に「ミュート」はついてますか? ~「mute(ミュート)/弱音器(じゃくおんき)、消音器(しょうおんき)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。