社会+英語の話―。
本来ホラー話ではないですが、ちょっと物騒(ぶっそう)な内容は含みます。
ライバルがいない未開拓(みかいたく)の市場(しじょう)*1、「ブルー・オーシャン」と、
ライバルいっぱいの「血(ち)*2で血を洗う」市場、「レッド・オーシャン」の話を。
それらを含む 「ブルー・オーシャン戦略/blue ocean strategy」の話をしつつ。
前置き。
一昨日の「undo」*3の記事で、「誰もやらないこと」について書いた時。
ライバルのいない市場、「ブルー・オーシャン」などの語を思い出したので、
その辺りを改めて調べてみました。
※
まずここで言う「ブルー・オーシャン」とは、ビジネス系の言葉ですね。
「blue(ブルー)」*4は「青(あお)」、
「ocean(オーシャン)」は「海(うみ)、大洋(たいよう)」を指すので、
直訳すると「青い海」といった感じですが。
しかし上記の語が指すのは、本物の「青い海」のことではありません。
ざっくり言うと「ライバルのいない新しい市場(しじょう)」…、
つまり「お仕事を独占(どくせん)*5できる、新しい業界(ぎょうかい)」のことですね。
そもそもWikipediaによれば、「ブルー・オーシャン戦略」という物があるようで、
そこでは「競争(きょうそう)のない理想的な未開拓市場(みかいたくしじょう)」が、上記の「ブルー・オーシャン(青い海)」に例えられたようです。
つまり「新しくできた仕事の世界には、ライバルがいないぜ!」→「『青い海(ブルー・オーシャン)』みたいに綺麗だぜ!」みたいな感じですね。
で、それに大して「レッド・オーシャン(赤い*6海)」という語がありまして。
これはWikipediaによれば、「血(ち)で血を洗うような競争の激しい既存市場(きそんしじょう)」のことらしいです。
(「既存(きそん)」とは、既(すで)にある物のことですね。
昔から既にあるお仕事は、有名な分ライバルも多そうです)
そのため「レッド・オーシャン」の名前には、
血の色である「赤(あか)/red(レッド)」の語が入っていると。
…それで海が赤くなっているのは、想像するとかなり怖いですね。
長くなりましたがまとめると、上記の「ブルー・オーシャン戦略」は、
「不毛な『レッド・オーシャン(競争の激しい既存市場)』を避けて、
『ブルー・オーシャン(ライバルのいない新しい市場)』を狙っていこうぜ!」的な話らしいです。
なので、何か仕事を始めるという時に。
その市場・業界には「ライバルが多い」し、「競争が激しそう」…ということなら、
「目の前の『海』が『赤い(レッド・オーシャン)』…」と言えそうですが。
…こう書くと、やはりホラー映画っぽさがすごいですね。
※
ところで、上記の「ブルー・オーシャン戦略」では、
できるだけ「ブルー・オーシャン(青い海)」に行くこと、
つまり「できるだけ新しいお仕事を作り出して、ライバルのいない所に行こうぜ!」ということが勧められていますが。
しかし、皆が「ブルー・オーシャン」の方が過ごしやすい訳でもないかもです。
というのも、新しくできた仕事だと、誰かからヒントやテクニックを教えて貰いにくいですし、
あとあまりに新しい仕事だと、他のみんな(お客様候補)に分かって貰うだけ(広告*7・宣伝する)だけで一苦労かもしれません。
逆に「レッド・オーシャン」はライバルが多くとも、「人から得られる物」や「自分で宣伝しなくていいこと」も、多いかもですね。
もちろん「『レッド・オーシャン』の方がいいぜ!」という訳ではないのですが。
ただ、人には「個性(こせい)」や「好き嫌い」もありますので、
ビジネスの効率(こうりつ)を別とすれば、「自分に合った海の色(競争具合)」があるかもしれません。
なので、あなたが何か仕事を始めるという時は。
「『レッド・オーシャン』より『ブルー・オーシャン』!」と考えるだけでなく、
「自分はどれくらいの『海の色(競争具合)』で、仕事したいかな…」と考えると、
より良い結果に繋がりやすい…かも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・「ブルー・オーシャン」:
関連用語:「市場(しじょう)」、「需要(じゅよう)」、「供給(きょうきゅう)」、「自由競争(じゆうきょうそう)」、「ニッチ/ニッチ市場」*8、「ニーズ」*9、「ウォンツ」、「デマンド」、「デマンズ」、「投資(とうし)」*10、「ビジネスチャンス」*11、「利益(りえき)」、「資本主義(しほんしゅぎ)」、「掘り出し物(ほりだしもの)」*12、「スポンサー」*13
関連記事:『色を表す外国語セブン』*14、『お金を表す外国語セブン』*15
・「ブルー・オーシャン戦略」:
・「レッド・オーシャン」:
関連用語:「修羅場(しゅらば)」*16
*1:「市場(しじょう)」や「需要(じゅよう)」、「供給(きょうきゅう)」、「自由競争(じゆうきょうそう)」については 12/3 社会:アダム=スミスと道徳(どうとく) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「血(ち)」や「血液(けつえき)」については 1/11 英+理:体の中の「船(ふね)」、体の中の「島(しま)」!? ~血管とランゲルハンス島~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:英語の「undo(アンドゥ)」については 5/16 英+国他:「undo(アンドゥ)」は「やらない」を「やる」ですか? ~「undo/元通りにする」と「un/~ない」と「do/やる」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「blue(ブルー)」や「青(あお)」、また記事『青に関する外国語セブン』については 4/21 英+外諸:「青(あお)」に関する外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン番外編~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「独占(どくせん)」や「exclusive(エクスクルーシブ)」については 8/26 社+英他:時には「エクスクルーシブ」も必要ですか? ~「排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)/Exclusive Economic Zone」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「赤(あか)」や「色(いろ)」については 5/3 英+国他:色(いろ)/赤(あか)の表現 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「広告(こうこく)」については 3/13 社+ゲーム:宇治市(うじし)はゲームでPR(ピーアール)!? ~ゲーム風PR動画~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:「ニッチ/ニッチ市場」については 9/11 社+英他:「ニッチ」と「ニッチ市場」の話! ~あとちょっと受験の話を添えて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「ニーズ」、「ウォンツ」、「デマンド」、「デマンズ」については 9/9 英+学他:「ニーズ(needs)」と「ウォンツ(wants)」と、「受験(じゅけん)」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「投資(とうし)」については 7/24 国+社他:「投資(とうし)」といったら「銭投げ(ぜになげ)」ですか? ~「資(し)」を「投(とう)じる」ことの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「ビジネスチャンス」、「利益(りえき)」、「資本主義(しほんしゅぎ)」については 4/21 数+社:売買ゲーム ~儲け(もうけ)と借金(しゃっきん)のシステム(軽く)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「掘り出し物(ほりだしもの)」については 12/18 生+英他:「バーゲン」はどこかに「埋(う)まって」ますか? ~「bargain(バーゲン)/掘り出し物(ほりだしもの)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「スポンサー」については 8/4 社+英他:あなたの「スポンサー」は「誰(だれ)」ですか? ~「sponsor(スポンサー)/名付け親(なづけおや)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:記事『色を表す外国語セブン』については 12/9 美+諸外他:「色(いろ)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:記事『お金を表す外国語セブン』については 11/18 社+諸外:「お金(おかね)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*16:「修羅場(しゅらば)」については 3/24 国+歴:その「修羅場(しゅらば)」は「命がけ」ですか? ~~「修羅場」と「阿修羅(あしゅら)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。