6/6 理＋国他：「土地（とち）」は「太（ふと）っている」方がいいですか？　～「肥料（ひりょう）」と「肥（ひ）／太る」の話～

　理科＋国語＋生活の話ー。
　「実は土地にも体型があって…」的な話ではありません。

　植物（しょくぶつ）を育てるための栄養を足す「肥料（ひりょう）」や、
　そこに含まれる「肥（ひ）／太（ふと）る、他」の字の話です。

　前置き。
　昨日は「地味（ちみ）」*1…土地の生産力・栄養について書きましたが。
　そこから「肥料（ひりょう）」という語を連想したので、その話を。

　
※

　まず「肥料（ひりょう）」は、植物（しょくぶつ）を育てる時に使うものですね。
　植物が育つのに必要な栄養（えいよう）を足す物になります。
　特に同じ土（つち）・土地（とち）で何度か植物を育てる場合、重要になりますね。
　（※栄養には限りがあるので、足さないと途中で栄養不足になりそうです）

　ちなみに肥料にも色んな種類があるようで、
　今は「液体（えきたい）の肥料」もあったりします。
　なので肥料のことは特に知らなくとも、
　例えば「植物の近くに緑色の『ボトル（液体肥料）』が刺さってる」のを見た事がある方は、多いかもですね。

　そんな「肥料」ですが、改めて字を見てみますと、
　「肥満（ひまん）」…太（ふと）っていることと同じ「肥（ひ）」の字が入っていたりもします。
　なので興味深いな、と思い調べてみました。

　漢和辞典を調べてみますと
　そもそも「肥（ひ）」という字に「太る」という意味や、
　そして（ちょうど昨日の記事で書いた）「地味（ちみ）が豊かである」…土地に栄養がある、という意味があるようです。

　また「肥」の字を使った物では、
　「太る」意味の「肥（こ）える」や、
　「肥料」の意味の「肥（こ）やし」という言葉もあったりします。

　そこから改めて考えると、
　「肥料」とは、「土地を『肥えさせる（栄養を豊かにする）』材料」や、
　または「土地で育つ植物を『肥えさせる（太らせ成長させる）』材料」とも考えられそうですね。
　太った…身が詰まった大きな野菜とかは、むしろ望ましかったりしますし。

　現代日本では、「肥満」はどちらかというと避けられがちで、
　「痩（や）せる」とか「ダイエット」*2の方が人気がある印象ですが。
　でもそんな時代でも、
　「土地や植物・野菜は『太っている（肥えている）』方がいい！」とか、
　それどころか「肥料でどんどん『太らせよう（肥やそう）』としている！」と考えると、ちょっと面白いですね。

※

　ところで、植物の成長に栄養が必要なように、
　人間（にんげん）の成長にも、栄養が必要かと思います。

　特に人間は、成長期（せいちょうき）に体重が増えやすいようなので、
　つい気にして、ご飯を抜きたくなるかもですが。
　それだと成長のための栄養…「パワー」が足りなくなる恐れもあります。
　「肥料や水なしで植物を育てる」のが難しいのに似てますね。

　まあ筆者は専門家ではないので、詳しいことは言えませんが。
　「太っているのがイヤだな…」と思っても、食事を抜くよりは、
　「まあ土地や野菜は『肥えている（太っている）』方が良いらしいし！」なんて思いつつ、
　よく食べてよく運動するくらいが、いいかもですね。

　
　まあそんな感じで～。

◆用語集
・肥料（ひりょう）：
　関連用語：「金肥（きんぴ）」*3、「干鰯（ほしか）」

・肥満（ひまん）：
　関連用語：「脂肪（しぼう）」*4、「贅肉（ぜいにく）」*5、「グラマー」*6、「余裕（よゆう）」*7、「おやつ」*8

benkyoumemo.hatenablog.com

*1:土地の生産力などを表す「地味（ちみ）」については 6/5 国＋理他：「地味」はあった方が良いですか？～見た目の「地味（じみ）」と、土地の「地味（ちみ）」の話～ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*2:「ダイエット」については 10/20 英語：「ダイエット」＝「痩せる」ことではない！？～「ダイエット」と「diet（ダイエット）」の話～ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*3:「金肥（きんぴ）」や「干鰯（ほしか）」については 6/7 生＋社他：「イワシ」は「畑（はたけ）」に「埋（う）める」ものですか？～「イワシ（鰯）」と「干鰯（ほしか）」の話～ - のっぽさんの勉強メモを参照。

*4:「脂肪（しぼう）」については 11/18 歴＋美：「愛」と「脂肪（しぼう）」の物語～時代による美しさの基準～ - のっぽさんの勉強メモを参照。