理科+国語の話ー。
「筆者は…理科の授業受けてなかったの?」と思われそうなタイトルですが。
ハサミが特徴的な甲殻類(こうかくるい)「ザリガニ(蝲蛄)」と、
毛がふさふさした哺乳類「ラッコ(海獺)」*1、
そしてザリガニの漢字表記別読み「蝲蛄(ラッコ)」の話を。
前置き。
まず「ザリガニ」とは甲殻類(こうかくるい)の一種ですね。
両手に大きなハサミ(鋏)を持つ、水辺(みずべ)の生き物という感じです。
甲殻類の特徴として、体が堅い殻(から)で覆われています。
一方で「ラッコ(海獺、猟虎)」というと、哺乳類の一種ですね。
水族館などで水に浮かんでいる姿でも知られ、
体に毛がふさふさ生えているのが特徴的です。
そんな外見から違う「ザリガニ」と「ラッコ」、一見無関係そうですが。
でもある意味で、深い関わりを持ってもいると言えるかもです。
というのも、「ザリガニ」のことを「ラッコ」とも呼ぶらしいからですね。
まずWikipedia等によれば「ザリガニ」は漢字で、
「蝲蛄(ざりがに)」、「蜊蛄」、「躄蟹」などと書くようなのですが。
ネットで調べてみると*2、この中の「蝲蛄」を「らっこ/ラッコ」とも読むとのことです。
(また「蝲」は「らつ/ラツ」と読むようです。
例えば右側の部分を「剌(らつ)」とも読むのが参考になるかもですね)
なので「ラッコと呼ばれる物の一種に『ラッコ(海獺)』や『ラッコ(蝲蛄)』がある」と考えると、
「『ザリガニ(蝲蛄)』は『ラッコ(蝲蛄)』の一種!」とも言えそうですね。
…知らない人から「何言ってるんだ?」って思われそうですし、
知ってる人からは「何言ってるんだ?当たり前だろ!」って思われそうですが。
※
ちなみに、ザリガニの名前の由来は、いくつか説があるようで。
Wikipediaには「いざり蟹」、「しさり蟹」、「砂利蟹(じゃりがに)」など、色々由来の候補が載ってました。
でもどれが由来かはいまいち分からないようですね。
「ザリガニ」というと、割と身近で珍しくない印象ですが。
でも「蝲蛄」という、あまり使われない(知られない)漢字表記があったり、
実は由来すら「諸説あり」と考えると、なかなかミステリアスです。
筆者も知らないことが一杯でした。反省&要追加調査ですね。
もちろん、これらのことを知る必要は特にないかもですが。
でも今度どこかで「ザリガニ」、あるいは「ラッコ(海獺)」を見た時に、
「まだ私は、真の『ザリガニ(蝲蛄)』を知らないのでは…?」とか、
「『ラッコ(海獺)』にもまだ色々あるのでは…?」と思ってみると、
知っているはずの生き物もまた違って見えて、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに筆者の国語辞典では、「ザリガニ」の欄に「蝲蛄」の表記は載ってませんでした。
(むしろ和英辞典に何故か載ってました)
またパソコンの漢字変換でも「ザリガニ」から「蝲蛄」は出てきませんでした。
なのでやはり、全体的に「ザリガニはカタカナ表記」(で十分)という流れが強いのかもしれません。
◆用語集
・ザリガニ:
関連用語:「カニ(蟹)」*3、「カブトガニ」*4、「タラバガニ」、「砂利(じゃり)」*5、
関連記事:『水族館に関する英語セブン』*6
*1:「ラッコ(海獺)」については 7/18 理+国他:「海(うみ)」に「動物園(どうぶつえん)」はありますか? ~「海・sea(シー)」+「陸(りく)の動物」な名前の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:手元の漢和辞典でも調べましたが、「蝲」が載っていませんでした。「蛄」の方は載ってました。
*3:「カニ(蟹)」については 6/1 理+英:6月の生まれ星座、「ふたご座」「かに座」の話! ~そして「カニ(蟹)」と「がん(癌)」の名前の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「カブトガニ」、「タラバガニ」については 5/3 理科:その「古く青い血」が毒素(どくそ)を見破る!? ~「カブトガニ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「砂利(じゃり)」については 11/16 理+音他:「砂利(じゃり)」は「国歌(こっか)」に出てきますか? ~「砂利」と「さざれ石(細石)」と「君が代(きみがよ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:記事『水族館に関する英語セブン』については 8/3 英語:「水族館(すいぞくかん)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。