英語の話ー。
別に「神様がビジネスパートナーになった…!」とか言う話ではありません。
英語の「offer(オファー)」という言葉についての話です。
前置き。
和英辞典を調べていたら、「供物(くもつ)」という単語の英訳は「offering(オファリング)」という単語であることを見つけました。
「供物(くもつ)」と書くと難しいですが、つまりは「お供え物」ですね。
神様や仏様などに供える(贈る)やつです。
で、日本でもよく仕事とか頼み事で「オファー(offer)」という言葉を使ったりします。
「仕事をオファーする」みたいに言いますね。
では「オファリング」と「オファー」、この二つはどういう関係なのか?
気になったので『プラクティカルジーニアス英和辞典』で「offer」を調べてみたら、
「神のそばへ持ってくる」というのが元々の意味のようでした。
その上で英単語「offer」が「差し出す」「申し出る」などの意味を持っているので、
「神様にお供えする」という意味が先にあって、それが人相手にも使われるようになったっぽいですね。
「オファー」という言葉は何となくビジネス関係のイメージがあったので、ちょっと意外でした。
現在では「オファー」というと「申し出る」の方で使われていますが、
「供える」という意味では「神様にオファーする」という言葉も間違ってはいないのかもしれません。
ちょっとシュールな感じもしますが。
「神対応」「マジ神」などというように「神」という言葉があふれる昨今。
でも相手がいい人でも、一方的に利用するだけでは、やがて離れていってしまうかもしれません。
ちゃんと適切な仕事の「申し出(オファー)」や「捧げもの(オファリング)」があってこそ、
相手の「神対応」、つまり「神様」に会えるのかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
今回は英語ネタでしたが、現代日本語でも宗教関係からきている言葉・漢字は結構あります。
「捧げる(ささげる)」という字の右側も、「奉る(たてまつる)」という字で、ざっくり言うと「お供えする」みたいな意味ですしね。
「漢字や難しい言葉は嫌い!」という方も多いかもしれませんが、
中には「ただ暗記するのが嫌い」という方もいるかもしれません。
そんな方はたまに言葉のルーツを調べてみても、ちょっと面白いかもしれませんね。
◆用語集
・オファリング:
ちなみにカードゲーム『シャドウバース』には「ダークオファリング」というカードがある。
・「ダークオファリング」:
カードゲーム『シャドウバース』のカード(スペル)。ビショップ*1に属する。
自分のフォロワー1体破壊し、その体力と同じだけライフを回復し、カードを引く。
上手くいけば効果は強いが、盤面が弱くなるのが難点。
名前は直訳すると「暗黒の供物」といったところだろうか。怖い名前である。
*1:「ビショップ(シャドウバース)」については 8/17 数+ゲーム:『シャドウバース』で仕事算を考える!? ~「ロイヤル算」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。