社会の話ー。
日本の都道府県の中の、
「岐阜県(ぎふけん)」*1の名の由来についての話です。
簡単に。
(本記事中、人名等敬称略)
前置き。
戦国時代についての歴史マンガを読んでいたのですが、
その中で武将「織田信長(おだ・のぶなが)」*2が「岐阜(ぎふ)」という地名を付けた、という話が書いてありました。
で、Wikipediaで確認してみると、マンガに書いてあった話と同様の説が載っていました。
この説では「岐阜」の名前は、中国の「岐山(きざん)」と「曲阜(きょくふ)」という土地に関係があるようです。
簡単に二つの場所の説明をすると
・「岐山(きざん)」:
…中国の王朝が「殷(いん)」*3から「周(しゅう)」に代わる時に鳳凰(ほうおう)*4が舞い降りたとされる山。
※「鳳凰(ほうおう)」…伝説上の生物。とても縁起(えんぎ)がいい。
ちなみに中国などでは縁起がいい生物を「瑞獣(ずいじゅう)」といったりもします。
・「曲阜(きょくふ)」:
…学問の祖、「孔子(こうし)」*5が生まれた土地であり、儒学(じゅがく)の発祥地。
…ということのようです。
そして信長はこれらの土地から一つずつ漢字を取って、「太平と学問の地であれ」との意味を込めて「岐阜(ぎふ)」と命名した…という説がWikipediaには載っていました。
信長以前から「岐阜」と呼ばれていたという説もあるようなので、上の説が正しいとは限りません。
でも上の説も、なかなか思いがこもっていて魅力的な説ですね。
この説が本当なら、「岐阜」の名前は「織田信長」だけでなく「鳳凰」や「孔子」といった存在に縁がある…ということで、かなりすごい感じがしますね。
※
筆者も今まで岐阜は岐阜、と単純に思ってしまってましたが、色々面白い話があるものです。
都道府県は47個もあるので、つい「名前」だけを覚えるのに必死になりがちですが。
たまにはその由来についても調べてみると、また面白い話があるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに検索していて見つけたニュースですが、
岐阜県の飛驒市(ひだし)では今年の4月からLGBTの当事者やカップルなどに対して、「パートナーシップ証明書」を発行されるようです。
*1:「岐阜県(ぎふけん)」については 4/4 理科:幻(まぼろし)の蛇(へび)、「ツチノコ」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:武将「織田信長(おだ・のぶなが)」については 2/4 社会:魔王軍経営ゲーム/指示をください、魔王さま! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:古代中国の王朝「殷(いん)」については 1/15 歴史:「軍師(ぐんし)」か、はたまた「仙人(せんにん)」か!? ~人物「太公望(たいこうぼう)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:中国・アジアの伝説の生物「鳳凰(ほうおう)」については 6/26 歴+生:サラマンダーと「ウーパールーパー」の関係!? ~四大とトカゲ、あと食材~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:儒学の祖である人物「孔子(こうし)」については 10/3 国+英:「あした」っていうのは「朝」のこと? ~「あした」と「朝」と「tomorrow(トゥモロー)」の関係~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。