のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

3/4 国+歴他:平安コーディネートは命がけ!? ~「襲の色目」(かさねのいろめ)の話~

 国語+歴史+美術の話ー。
 本当に命がけだったかは不明です。すみません。


 平安時代*1の服のコーディネートと言える、
 「襲の色目」(かさねのいろめ)についての話です。



 前置き。
 平安時代などに関する、国語の資料集などを読んでいたら
 なんか図に色とりどりの服の組み合わせが書いてありまして。
 そこには「襲(かさね)」とか「色目(いろめ)」、または「襲の色目」(かさねのいろめ)という言葉が書いてありました。
 興味深かったのでそこら辺の話を。


 この「襲の色目」(かさねのいろめ)とはざっくり言うと「複数の色の服をどういう風に重ね着するか」ということですね。
 現代で言うとそのまま「重ね着」や「レイヤード」、または「ファッション」や「カラーコーディネート」みたいな感じでしょうか。


 なぜこういうものがあるのか?というと
 平安時代は「十二単(じゅうにひとえ)」(12枚重ね着)などで知られるように、色んな服を重ね着する習慣だったようで。
 なのでこういう「色の組み合わせ」が形として決められているようですね。


 この「襲の色目」、資料集に載っていたのは表と裏の色を変える「2枚」のパターンで、例えば

・「紅梅(こうばい)」:表は紅、裏は紫色    【春】
・「菖蒲(しょうぶ)」:表は萌黄色、裏は紅色  【夏】
・「菊(きく)」:表は白色、裏は紫色      【秋】
・「初雪(はつゆき)」表は白色、裏も白色    【冬】

 …みたいな感じだったようです。諸説あるようですが。
 資料集にはこれが25個くらい載ってました。季節によって着用する色も決まっているようです。


 これだけでもなかなか複雑な気がしますが、
 Wikipediaにはさらに「五つ衣」(いつつい)という、つまり服を5枚重ね着するパターンが載ってました。
 例えば

・「紅紅葉(くれなゐもみぢ)」:「紅(紅)・淡朽葉(黄)・黄(黄)・濃青(濃青)・淡青(淡青)・紅」

  …とかがあるようです。5枚以上あるのはなんかさらに着るっぽいです。


 もはやプログラミングとか、ゲームのコンボとか、RPGのパーティ編成とか装備画面に見えてきますね…。まあ服なのである意味「装備」でいいのですが。
 ちなみにWikipediaにはこれらの型が30個以上載ってました。服だけでこれなので、化粧や小物との組み合わせパターンは、全体ですごい数になりそうですね…。


 これだけ見ると「平安時代の人はファッション意識が高かったんだなー」で終わりそうですが、
 よく考えると、そんなのんびりした話ではなかったかもしれません。


 まず服の組み合わせが「襲の色目」のように、「型」になって季節ごとに決まっているということは、
 それを守れないと「常識が無い」ということになってしまいます。
 そして当時は 今より「しきたり」(決まり事)は重要だったらしいので、
 だらしない服を着て「常識が無い」と思われることで、出世できなかったり、お仕事にトラブルがあったかも知れません。
 (今よりコネとか、人に気に入られることが重要な時代ですし)
 「政治生命(せいじせいめい)」に関わったりとか、下手すると貧しくなって「生命」自体に関わる事態になりえたかも。


 そう考えると「平安のコーディネート(襲の色目)は命がけ!?」…という風に言えるかもしれません。

 まあこれらは筆者の仮説ですが、多分ただ「服を着る」って気分よりは真剣だったかと。


 現代は男女ともに結構「Tシャツ」とか「ジーパン」とか簡単な服装でいられる時代ですが、 
 それを「襲の色目」の時代の人から見たらどう見えるのか…想像してみるのも面白いかもしれませんね。



 まあそんな感じで~。



追記
 ちなみにWikipediaによれば
 2020年の東京オリンピックパラリンピックの「コアグラフィックス」(基本となるデザイン)に、
 上記の「襲の色目」が採用されているそうです。


 
◆用語集
・色目(いろめ):
 色の組み合わせのこと。
 関連用語:「有職故実(ゆうそくこじつ)」*2



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