国語+英語+歴史の話ー。
日本でもカタカナ語としてよく聞く「ボード」、「ボーダー」、
そして「ボードリヤール」といった言葉や人名についての話です。
(※本記事中、人名敬称略)
前置き。
なんかネタを考えているうちにふと、
「ボード、ボーダー、ボードリヤール」という謎の響きを思いついてしまったので、
まとめて調べてみることにしました(雑説明)。
①「ボード(board)」:
「板(いた)」としての意味がよく知られる言葉ですね。。
例えば「キーボード」や「スケートボード」、「ホワイトボード」など。
板っぽいものは「ボード」と呼べる確率が高かったりします。
一方で「board」には「下宿(げしゅく)する」、「飛行機などに搭乗(とうじょう)する/乗る」といった意味もあるようで、
「boarding(ボーディング)」という名刺には「下宿」や「搭乗」といった意味があるようです。
②「ボーダー(border)」:
「国境(こっきょう)」*1や、「縁(ふち)」、「周辺(しゅうへん)」の意味を持つ言葉ですね。
過去記事でも紹介したように、日本では「ボーダー柄」*2という柄の名前としても知られています。
③「ボードリヤール」{ジャン・ボードリヤール(Jean Baudrillard)}:1929 - 2007。
フランスの哲学者、思想家の方ですね。
Wikipediaによれば「ポストモダン」の代表的な思想家、とのことです。
代表作は『消費社会の神話と構造』など。
…とまあ、こんな感じですかね。
思い付きで適当に調べ始めましたが、色々な言葉に触れるのも面白かったりします。
「お互い関係ないのは最初から分かってただろ!」というご指摘を受けそうな気もしますが、
辞書で調べる時には似た言葉は近くにあったりするので、そういう意味では関わりはあるかもしれません。
調べものの時に辞書で他の言葉を知る・見つける、ってよくありますしね。
たまに適当に辞書を開いて、似た言葉をまとめて知ってみる…というのもいいかもしれませんね。
ややこしいかもしれませんが、ちょっと面白いかも?ダジャレのネタになるかもですし
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ボードレール」という方もいらっしゃいます。
正確には「シャルル・ボードレール(Charles-Pierre Baudelaire)」(1821 - 1867)という、フランスの詩人・評論家の方ですね。
国語の資料集によく載っておられる方でもあります。
『悪の華』(あくのはな)という作品が特に有名ですね。
◆用語集
・ボード:
関連用語:「サーフボード」*3、「キーボード」*4、「ボードゲーム」*5
・ボーダー(border):
ちなみにゲーム作品には『ボーダーランズ』や『ボーダーブレイク』といった名前のものもある。
・「ジャン・ボードリヤール(Jean Baudrillard)」:1929 - 2007。
本文でも書いたように、フランスの哲学者、思想家。
Wikipediaによれば「ポストモダン」の代表的な思想家、とのこと。
代表作は『消費社会の神話と構造』など。
出身はフランスの「ランス」*6。
経歴は色々あるのだが、筆者としてはWikipediaに書いてあった「1977年、『誘惑論序説――フーコーを忘れよう』を発表。ミッシェル・フーコーの怒りを買う」というものが興味深い。生前にこんなタイトルの本を出したらそりゃ怒られる気もする。
ちなみにWikipediaによれば彼の著作は映画『マトリックス』の元にもなったらしい。ウォシャウスキー監督は関係者にボードリヤール氏の著作『シミュラークルとシミュレーション』を読ませたのだとか。
また実業家「堤清二(つつみ・せいじ)」氏は、ボードリヤール氏の著作『消費社会の神話と構造』などに触発されて「無印良品(むじるしりょうひん)」を立ち上げたらしい。
これらの著作群がなければ映画『マトリックス』や無印良品がなかったかもしれないと考えると、特にファンの方々にとってはかなり重要なことかもしれない。
・「シャルル・ボードレール(Charles-Pierre Baudelaire)」:1821 - 1867
フランスの詩人・評論家。
詩集『悪の華』(あくのはな)で知られる。
Wikipediaによれば、発表した唯一の詩集『悪の華』は内容の一部が公序良俗(こうじょりょうぞく)に反するとして罰金刑を受けたりしたようだ。
だが彼の詩はのちの「ランボー」、「ヴェルレーヌ」、そして「マラルメ」といった詩人たちに影響を与えたらしい。
またボードレールは画家の「ドラクロワ」*7について擁護文を書いたりしたらしい。またイギリスの「エドガー・アラン・ポー」の作品を翻訳してフランスに紹介したりとのこと。色々歴史的なエピソードである。
・『ボーダーブレイク』:
セガ・インタラクティブのアーケード用サードパーソン・シューティングゲーム(TPS*8)。
ロボットを操作して戦うチーム戦。10対10で戦い、相手陣営(じんえい)、つまり相手チームの「コア」を先に破壊すれば勝利。
元はアーケードゲーム、つまりゲームセンターで遊ぶゲームであった。
世界観としては、傭兵たちが資源を巡って争っている、というものらしい。
関連ゲーム:『スティールクロニクル』*9
*1:「国境(こっきょう)」については 12/28 英語:色んな「壁(かべ)」の話(メモ) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:柄としての「ボーダー」については 6/9 生活:女性用ファッション用語メモ2!(『ヒルナンデス!』を参考に) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「サーフボード」については 7/13 英語:「海水浴(かいすいよく)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「キーボード」については 4/21 音+英:「クラリネット」と「クラビネット」!? ~似た名前の楽器の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「ボードゲーム」については 7/15 社会:シリアスゲーム追記:カード&ボードゲーム紹介 - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:フランスの「ランス」」については 4/17 社会:パリの「ノートルダム大聖堂」についてのメモ ~火災の話を受けて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:画家の「ドラクロワ」については 10/30 美術:本『絵画の楽しみ方ガイド』で紹介されてた絵メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:ゲーム用語「TPS(ティーピーエス)」については 2/10 歴史:潜水艦「カヴァラ(Cavalla)」とユダヤ教の「カバラ(Kabbala)」の話メモ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:ゲーム『スティールクロニクル』については 5/22 社会:「看板(かんばん)」、「妖怪(ようかい)」、そして「刀(かたな)」!? ~「姫路城(ひめじじょう)」についての話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。