生活+社会の話ー。
実際には、食べもの以外にも広がる話のようですが。
イスラム教(イスラーム)*1の「ハラール」というものについての話です。
昨日の「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」*2を受けて。
前置き。
昨日の「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」があり、
その後に「饗宴の儀(きょうえんのぎ)」という、まあ「お食事会」があったようなのですが。
ニュースによれば、そこでの食事は、
菜食主義者の方や、イスラム教の「ハラール」などについても考慮されていた、とあったので、
その「ハラール」という言葉について少し改めて調べてみました。
※
「ハラール( حلال、 Halāl、ハラル)」とは主にイスラム教の概念であり、
「イスラム法」によって許されたものが「ハラール」というものになるらしいです。
ざっくり言うと、オッケーなもの、大丈夫な物ってことっぽいですね。
逆に、非合法なものは「ハラーム(حرام、 harām)」、そして不浄(ふじょう)なものは「ナジス」というそうです。
この辺りのものは「触れてはいけない」とか「食べてはいけない」、「好ましくない」となるわけですね。
(※この辺りは「日本ハラール協会」のサイト様やWikipediaを参照しています。
ちなみにハラールの基準は国によってもある程度変わるそうです)
イスラム教は、豚肉(ぶたにく)を食べてはいけないことでも有名ですが、
それ以外のお肉でも、ちゃんとした手順を踏んで加工していないと「ハラール」(イスラム教的合法)にはならないようですね。
例えばイスラム教の神様である「アッラー」(※敬称略)の名前を唱えたり、
血抜きをしたり、というような手順が重要になるようです。
また広義の「ハラール」は、食品だけに関わる言葉ではないようです。
医薬品や、行動などにもハラール(○)のもの、ハラーム(×)のものがあるようですね。
(薬に豚由来の成分とか入ってるとダメなようです)
また水着(みずぎ)*3にも適用されるようで、Wikipediaによれば、イスラームの女性信者向け水着「ブルキニ」については、「ハラール」とされる見解が出されたようです。
(ちなみにブルキニは「ビキニ」と「ブルカ」から成る造語のようです)
※
「○○が食べられない」、「○○するのを避ける」というと、
場合によっては単なる「好き嫌い」にも思えるかもしれませんが、
「ハラール」に関するものはイスラム教の信仰(しんこう)であり、とても大事なものであるようです。
今の日本では(場所にもよりますが)、まだ身近な所では「ハラール」はあまり聞かない印象ですが。
食べ物で言うと、日本に来る外国人の方に向けて、「ハラールフード」に対応したお店などもあるようです。
もっと人が行き来する時代になると、
身近な所でも「ハラール」やそのほかの言葉・概念、
またはそれらに合わせた工夫などを耳にするようになるかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「禁忌(きんき)/タブー」*4、「豚(ぶた)」、「バリアフリー」*5
*1:「イスラム教」や「アッラー」、「宗教(しゅうきょう)」については 12/17 社会:水(みず)と宗教(しゅうきょう)の話(ざっくり仮説) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」については 10/21 社+国:「即位(そくい)」と「即席(そくせき)」の話メモ! ~色んな「即」の意味~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「水着(みずぎ)」や「ビキニ」については 7/6 英語:「まゆげ」・「まつげ」と格闘技の関係!? ~「ブロー」と「ラッシュ」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:やってはいけないことを表す「禁忌(きんき)」や「タブー」、また「豚(ぶた)」については 1/6 社会:「豚(ぶた)」と「タブー(taboo)」の話! ~あと「猪(イノシシ)」を添えて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「バリアフリー」については 10/6 英+社:「バー」と「バリア」と「バリアフリー」! ~色んな「bar」関連の言葉~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。