国語+歴史の話ー。
疑問形のタイトルですが、あくまで筆者が知らなかっただけなので悪しからずです。
今日の「即位礼正殿の儀」*1で耳にした、
「おすべらかし」という髪型(かみがた)についての話です。
※時事ネタなので、他にもっと詳しいことを書いたサイト様があると思われますが、
自分用のメモの意味もかねて調べてみました。
前置き。
本日は新しい天皇陛下(てんのうへいか)*2の即位(そくい)を表明する「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が行われましたが。
その様子を伝えるニュースで、「おすべらかし」という言葉が何度も使われておりまして。
気になったので調べてみました。
※
「おすべらかし」というのは女性の髪型の一つですね。
本来は平安時代(へいあんじだい)*3の貴族女性の髪型らしいです。
Wikipediaによれば「大垂髪(おすべらかし、おおすべらかし)」と書くようですね。
「すべる」という言葉の響きから「滑る」という字が使われているかと思いましたが、予想は外れていました。
Wikipediaによれば「おすべらかし」は
本来は①「自然のままに髪を垂らした姿」だったらしいのですが、
やがて、肩の辺りで髪を絵元結(えもとゆい)で結んでその先を等間隔(とうかんかく)に水引(みずひき)で束(たば)ねていく、②「元結掛け垂髪」が「おすべらかし」と呼ばれるようになったそうです。
…筆者が不勉強なことあって、想像するのがとても難しいです。
まあ昔の「おすべらかし」は現在のものとは違ったってことですね。
この②「元結掛け垂髪」=おすべらかしの状態は江戸時代初期まで続いたようなのですが、
江戸時代中期くらいから、だんだんと横に張り出して行き、それが宮中(きゅうちゅう)に取り入れられて、③現在の形になったそうです。
ちなみに「おすべらかし」っぽい髪型をどこかで見たなあ…と思って調べてみると、
ひな祭り*4の「ひな人形」でした。
ひな人形の髪型もいくつか種類があるようですが、その中に「おすべらかし」があるようですね。
また「おすべらかし」は主に「十二単(じゅうにひとえ)」*5と合わせるもののようで、普段目にする機会は少ないかもしれませんが。
一般女性でも、結婚式の時に「おすべらかし」にしたりすることはあるようです。
※
今回行われたのは「即位礼正殿の儀」という特別な行事であり、
その中で聞く「おすべらかし」という単語は、なんだか(筆者にとって)遠い世界の言葉みたいな感じもしますが。
意外と次回の「ひな祭り」や「和風の結婚式」などで、割とすぐに出会うかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
関連用語:「饗宴(きょうえん)」*6、「前髪(まえがみ)」*7、「オールバック」
*1:「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」については 10/21 社+国:「即位(そくい)」と「即席(そくせき)」の話メモ! ~色んな「即」の意味~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「天皇(てんのう)」については 3/18 社+国:天皇(てんのう)さんと五穀(ごこく)の祭り! ~祈年祭(としごいのまつり)、新嘗祭(にいなめのまつり)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「平安時代(へいあんじだい)」については 11/10 歴+英:平安時代の「デーモンズゲート」!? ~「鬼門(きもん)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「雛祭り(ひなまつり)」や「雛人形(ひなにんぎょう)」については 3/2 国+歴:ひな祭り/「お内裏様」も「お雛様」!? ~テレビ番組『チコちゃんに叱られる!』の内容から~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:「十二単(じゅうにひとえ)」については 4/19 家+社:色んな「服(ふく)」と「重さ」の話! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「饗宴(きょうえん)」については 3/5 国+歴:「有識者」≠「有識者」!? ~「有識者(ゆうそくしゃ)」と「有識者(ゆうしきしゃ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:「前髪(まえがみ)」や「オールバック」については 5/17 生+英他:この「前髪(まえがみ)」は「バン!」って感じですか? ~①「bang(バン)/切り下げた前髪」と②「bang/ドスン、バタン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。