国語+英語の話ー。
「こんな護衛任務、俺にとっちゃエスコートみたいな物さ」的な話ではありません。
何か重要な物・者につきそって守る「護衛(ごえい)/escort 他」と、
パーティーにつきそうイメージがある語、「escort(エスコート)」の話を。
「護送(ごそう)」の話も添えて。
前置き。
まず「護衛(ごえい)」というと、何かにつきそって守ること、またそれをする人のことですね。
大事な人・者を危険*1や襲撃、トラブルから守る感じです。
例えば「大統領(だいとうりょう)の護衛」とか「貴重品(きちょうひん)の護衛」なんて言う印象ですね。
映画やドラマでも、重要人物の周りには「護衛」役が出てきたり、
またゲームでは何かを「護衛」する任務があったりもします。
なので「護衛」がどういうものか、何となく知っている方も多そうですが、
字も難しそうですし、少し緊張(きんちょう)する…ピリピリした感じもしますね。
そんなピリピリしたイメージもある「護衛」ですが、
訳語によっては、意外と華(はな)やかな感じになったりもします。
というのも英訳の一つに「escort(エスコート)」があるからですね。
和英辞典によれば、「護衛」の英訳には「guard(ガード)」や「escort(エスコート)」があるようです。
「guard(ガード)」は「守る」意味も有名なのでそれっぽいですが、
「escort(エスコート)」というと、パーティーなどで誰かにつきそうことの印象もあり、ちょっと意外な感じですね。
(今は分かりませんが、昔のマンガ・ドラマなどでは男性が女性につきそうこと等を指していたように思います)
英和辞典を調べてみますと「escort(エスコート)」には、
やはり「(男性が女性に対し、パーティーなどに)つきそう」意味などがあるようです(※手元の辞典も古いので注意です)。
ただ同時に上記の「護衛」や、「護送(ごそう)」などの意味も載っていました。
これらを全て「escort」でも表せるわけですね。
なので「護衛」と「エスコート」を別としているのは筆者の感覚であり、
英語圏では「『護衛』といったら『エスコート(escort)』!」というのは、割と自然な感覚かもですね。
…なんかそのまま華やかなパーティーに出かけていきそうですが。
※
ちなみに上で少し書きましたが、
警察がつきそって犯人(はんにん)等を移動させる「護送(ごそう)」も、
この「escort(エスコート)」で表せたりするようです。
(「護送」が送るのは必ずしも犯人だけではないですが)
さて、例えば重要人物になって「護衛(escort)」してもらったり、
パーティーで「エスコート(escort)」してもらったりは、憧れる気もしますが。
悪いことをして「護送(escort)」される…というのは勘弁ですね。
そうならぬよう、まずは自分の心を「つきそって守る(escort)」と良いかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・護衛(ごえい):
関連用語:「衛兵(えいへい)」*2、「番人(ばんにん)」*3、「怪しい」*4
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*1:「危険(きけん)」や、記事『危険を表す外国語セブン』については 7/28 生+諸外:「危険(きけん)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「衛兵(えいへい)」については 5/17 学習:復習(ふくしゅう)/衛兵さんをここに配置します ~忘却への抗戦~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「番人(ばんにん)」については 8/3 英+国他:「ウェアハウス」には注意が必要ですか? ~倉庫(そうこ)に衣服(いふく)に、狼男(おおかみおとこ)~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:「怪しい(あやしい)」については 12/17 国+こころ他:「あやしい」と「あやしい」は違いますか? ~「妖しい」と「怪しい」、「妖(よう)」と「怪(かい)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。