国語+社会(地理)+英語の話ー。
ちなみに「山々森々」は筆者の造語なのでご注意を。
「国中の」的な意味を持つ「津々浦々(つつうらうら)」と、
それに代わる言葉を考えてみる話です。英語も交えつつ。
前置き。
今日は2月2日…2(つ)・2(つ)の日ということで、
「津々浦々(つつうらうら)」という言葉を連想したのでその話を。
※
まず「津々浦々(つつうらうら)/津津浦浦」とは、
ざっくり言うと「日本じゅう、日本全国で」みたいなイメージの語ですね。
言い回しで「日本全国、津々浦々」という風に聞く気もします。
ちなみに国語辞典によれば、
「津(つ)」は「港(みなと)」などのことを、
「浦(うら)」は海が陸に入り込んで波の静かな所や、海岸(かいがん)*1を表すそうです。
なので漢字からすると、「津々浦々」は「(日本中の多くの)港や海岸などで」みたいな感じですかね。
「さんずい」も多く入ってますし、海や水関係の言葉という感じがします。
ところで和英辞典でこの「津々浦々」を調べてみると、
「throughout the country(スルーアウト・ザ・カントリー)」、「all over the country(オール・オーバー・ザ・カントリー)」などと訳されていました。
ざっくり直訳すると「国中で」とか「国中全てで」みたいな意味かと思います。
…「津」や「浦」などの、海関係の意味は消えていますね。
で、そこでふと思い至ったのですが。
日本は海に囲まれているので、「港」や海岸は多くの都道府県にあったりしますが、
そもそも海が無い、または港が一部にしか無い国だと、
「津々浦々」(色々なところの港や海岸)…と言われても、「国の全体」の意味はあまり表せないかもですね。
そう考えると「海は無いけど、山と森がいっぱいあるぜ!」という国なら、
「津々浦々」というより、
むしろ「山々森々(やまやまもりもり)」と言った方が、伝わるかもしれません。
その国にいっぱいある場所を使って表す訳ですね。
※
まあ、あくまで上記のことは仮説で、半分ジョークですが。
でも日本では、ざっくり「津々浦々」≒「国全体」と言ってしまえるくらいに、
海や港などが身近にあった/感じていた、ということかもしれません。
(日本でも海の無い・少ない県はありますが)
さて、あなたのお住まいの地域にはどんな場所が多いでしょうか?
そして「日本のどこでも○○や××はあるだろう」と思う場所・ものは何でしょうか?
もしあれば「津々浦々」や「山々森々」みたいに、
「○○××」と続けて言ってみることで、「国中」みたいな意味を表せるかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・浦(うら):
関連作品:『浦島太郎(うらしまたろう)』*2
*1:「海岸(かいがん)」については 7/29 社+諸外:「砂浜(すなはま)」を表す外国語7つ+α! ~今週の外国語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:『浦島太郎(うらしまたろう)』については 4/29 英語:ブラックジャックと「浦島ジャック」!? ~「ジャック」と「太郎」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。