国語+社会の話ー。
今回ジョークが多めなので、苦手な方はすみませんがご注意を、
景色(けしき)の良い所を表す語、「名勝(めいしょう)」と、
似た語の「名勝負(めいしょうぶ)」の話を。
「勝(しょう)」という字の意味に触れつつ。
前置き。
昨日「絶句(ぜっく)」*1など、「絶○」という言葉を調べていたのですが。
その中で「絶勝(ぜっしょう)」という語を見つけ、
関連する「名勝(めいしょう)」という語が面白かったので、その話を。
※
まず「名勝(めいしょう)」とは、景色(けしき)の良い所(場所)ですね。
漢和辞典によれば、いわゆる「名所(めいしょ)」とだいたい同じ意味のようです。
ですが、Wikipediaによれば、「名勝」は日本における文化財(ぶんかざい)の種類でもあるようなので、
正確には「名勝」と「名所」で、また違うことがあるかもしれません。
(「名勝」文化財登録はされてないけど、「名所」ということもあるかもですね)
そんな「名勝」、筆者も今まで聞いたことはあっても、
正直漢字の意味は理解していませんで。
今回「なんで『勝』という字が入っているんだ…?」と気になったので調べてみました。
漢和辞典を調べてみると、「勝」という字は「すぐれたもの、また所」という意味を持っているようです。
なので、「名(名高い)」+「勝(すぐれた所)」→「名勝(名高い、景色がすぐれた場所)」って感じですかね。
ところで、「名勝」に似た語で「名勝負(めいしょうぶ)」というのもあります。
これは名高い勝負(しょうぶ)、素晴らしい勝負って感じですが、
「名勝」とは漢字一文字分しか違わないですね。
もちろん意味的にも「『名勝』と『名勝負』は違う」のですが。
名前が似ているだけに、並べるだけでジョークっぽくなって面白いですね。
※
ところで「名勝」と「名勝負」は違うと書いておいてアレですが。
「勝」の「すぐれた所(場所)」という意味を、「他より勝っている」と考えると、
ある意味「名勝」は、他の場所との「勝負」に勝っている場所…なんて言えるかも?
特に、ある場所が文化財の「名勝」として登録(とうろく)されるには、
他の候補との「勝負」に「勝つ」必要があるかもしれません。
その中には、それこそ「名勝負」的な物もあったかもですね。
…なんてのはまあジョークですが。
でも今度「名勝」や「名勝負」という言葉を見たら、
そんなことを思い出してみても、面白いかもしれませんね。
まあそんな感じで~。
追記
今回の流れについて。
昨日「絶句(ぜっく)」など、「絶○」という言葉を調べていたのですが。
その中で「絶勝(ぜっしょう)」という語を見つけまして、
そこから今回の「名勝(めいしょう)」という語を思い出しました、
ちなみに漢和辞典によれば「絶勝(ぜっしょう)」の意味の1つは、「けしき(景色)のひじょうにすぐれた所」というもののようです。
いわゆる「絶景(ぜっけい)」とだいたい同じ言葉のようですね。
本文で書いた「名勝」、「名所」と重なる部分も多そうです。
*1:「絶句(ぜっく)」については 5/14 国+社他:「絶句(ぜっく)」と「絶句」は違いますか? ~漢詩の「絶句」と、言葉を失う「絶句」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。