5/18 理＋ギリ他：「恐竜」にも「暴君（ぼうくん）」がいましたか？　～「ティラノサウルス／暴君竜（ぼうくんりゅう）」の話～

　理科＋ギリシャ語＋社会＋英語の話ー。
　「暴君ティラノは勇者トリケラトプスに討たれ…」的な話ではありません。

　有名な恐竜*1「ティラノサウルス（Tyrannosaurus）」と、
　その日本名の１つ「暴君竜（ぼうくんりゅう）」、
　そして民を苦しめる君主、「暴君（ぼうくん）」の話を。

　前置き。
　昨日、英和辞典で「tailor（テーラー）」*2について調べている途中、
　「ティラノサウルス」を発見したので、その話を。

※

　まず「ティラノサウルス（Tyrannosaurus）」は、恐竜（きょうりゅう）の一種ですね。
　体が大きい、肉食（にくしょく）の恐竜というイメージです。
　時代によっても、その姿やイメージは変わったりしているようですが、
　映画やゲームなどでは「強くて凶暴な恐竜」として描かれていることも多いですね。

　そしてこれは別に最近に限った話ではなく、
　ティラノ発見・命名当時からそのイメージだったようでもあります。
　というのも、「ティラノサウルス」の名前に「暴（あば）れる」という意味が入っているようなので。

　そもそもWikipediaによればティラノサウルス（Tyrannosaurus）は、
　古代ギリシア語「τύραννος （テュランノス）／暴君（ぼうくん）」+「σαῦρος （サウロス）／「とかげ」ないし爬虫類」の合成語（ごうせいご）とのことです。
　日本語にすると「暴君とかげ」や「暴君竜（ぼうくんりゅう）」となるようですね。
　なんか少しカッコいい気もします。
　

　ちなみに「暴君（ぼうくん）」とは、民を苦しめる君主（くんしゅ）のことですね。
　ざっくり「わがままに暴れる王様」と考えると分かりやすいかもです。

　そのため「ティラノサウルス」は名前からして「暴君（テュランノス）」なので、
　「『恐竜』にも『暴君』がいた！」と言えるかもですね。
　…別に「君主」のつもりで暴れてはいなかったかもですが。

※

　ところで昔からの物語やマンガ、ゲームでは、
　よく「暴君」や「悪い王様」が出てきたりもしますね。
　ただ、そういう人は民を苦しめたりわがまましたあげく、
　勇者（ゆうしゃ）や、周りの大臣などに倒されていることも多いです。

　
　今は「ティラノサウルス（暴君竜）」も滅びて、この世にいないようですし。
　「暴君」は滅びるのが定め、なのかもしれません。
　自分も誰かに倒されてしまわぬよう、
　うかつに「暴君」にならぬのが良いかも？

　まあそんな感じで～。

追記
　ちなみにWikipediaによれば、
　ティラノサウルスは中国語では「暴龍」（baolong; バォロン）あるいは「霸王龍」（bawanglong; バワンロン）と呼ぶらしいです。
　表記や発音に独特の雰囲気があって、カッコいいですね。
　なんかゲームの『モンスターハンター』シリーズに出てきそうだな…と調べたら、
　「暴竜」という生物ジャンルがあったり、また「イビルジョー」というモンスターが「恐暴竜」と呼ばれていたりするようです。

　あとちょっと違いますが、カードゲーム『遊戯王』には《覇王龍ズァーク》というモンスターがいたりもします。

追記２
　ちなみに英語でも「tyrant（タイラント）／暴君」という語があります。
　こちらもゲーム等によく出てくるので、知っている方がおられるかもですね。
　例えばゲーム『バイオハザード』シリーズには「タイラント」という敵がいたりします。
　そしてカードゲーム『遊戯王』には、《タイラント・ドラゴン》や《ブルーアイズ・タイラント・ドラゴン》、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》などのモンスターがいたりします。
　…結構いっぱいいますね、タイラント（暴君）。

◆用語集（※人名等敬称略）
・ティラノサウルス：
　実は意外とファンタジー系のゲームにも出ていたりもする。
　例えば『カルドセプト』*3シリーズに「ティラノサウルス」、
　『シャドウバース』には「猛火のティラノサウルス」、
　そして『フロンティアゲート』には「ティランノサウルス」などがいたりするようだ。
　こう考えると「意外と異世界にはティラノサウルスがいる」可能性があるのかもしれない。
　例えばライトノベル的な異世界転生・または転移をした先で、
　「風景が西洋ファンタジーっぽい…」と油断をしていると、ひょっこりティラノサウルスが出てくる可能性もあるのかもしれない。
　~~ゴブリン、コボルド、そしてティラノサウルスが現れた！~~