国語+英語+理科+生活の話ー。
立秋(りっしゅう)以降の暑さを指す語「残暑(ざんしょ)」と、
その英訳の一つ「the lingering summer heat(ザ・リンガリング・サマー・ヒート)」、
そして「居残る(いのこる)」*1等の意味を持つ英語「linger(リンガー)」の話を。
前置き。
9月になってもまだまだ暑い…ということで、
今回は「残暑(ざんしょ)」という語を調べて見ました。
※
まず「残暑(ざんしょ)」とは、立秋(りっしゅう)後の暑さのことですね。
「立秋(りっしゅう)」とは「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つ…、
今年で言うと「8月7日」だったようなので、
それ以降の暑さは「残暑」ということになるようです。
「残暑」は、文字からして「残った暑さ」という感じですね。
ニュースなどでも、「残暑が厳しい」とか「残暑見舞い」等でよく聞く言葉でもあります。
さて、そんな「残暑」は英語で何というのか?と調べてみると。
和英辞典には「the lingering summer heat(ザ・リンガリング・サマー・ヒート)」などの英語が載っていました。
英語の「summer(サマー)」は「夏(なつ)」、
「heat(ヒート)」は「暑さ(あつさ)」、「熱(ねつ)」のことですね。
では「lingering(リンガリング)」とは何か?と調べてみると。
英和辞典によれば「linger(リンガー)」は「ぐずぐずする」、「居残る(いのこる)」、「だらだら長引く」などの意味があるようです。「lingering」はそれに「ing」をつけたものですね。
なので「立秋以降も残っている(lingering)夏(summer)の暑さ(heat)」→「残暑(the lingering summer heat)」という感じと思われます。
でも個人的には、「linger」に「居残る」という意味があるのが面白いですね。
そのイメージで「残暑/the lingering summer heat」の語を見ると、
少し「『残暑』も『居残り(lingering)』をしているのかな?」って気もします。
夏休みの宿題が終わらなかったのかな…って感じで、ちょっと面白いです。
※
ところでWikipediaによれば、残暑中にも「夏バテ」になることがあるようです。
一番暑い時期は過ぎた…と思っていても、意外に夏バテの可能性があるわけですね。
またそれを除いても、夏から秋になる季節の変わり目は、
夏の疲れなども出て、体調を崩しやすい時期でもあります。
なのでこの時期に頑張りすぎると、反動(はんどう)が大きそうですね。
「残暑(the lingering summer heat)」の方は、まだまだ「居残る(linger)」かもしれませんが。
例え夏休みの宿題がまだ残っていても、
人の方は、あまり無理して「居残り(lingering)」しない方がいいかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「残暑」に対応する英語は他にもありまして、
和英辞典には「the heat of late summer(ザ・ヒート・オブ・レイト・サマー)」という語も載っていました。
「late(レイト)」は「遅れる」などの意味があるので、
「本来の予定を過ぎても、まだ(遅れて)夏の暑さが残ってるよ~」という感じがしますね。
◆用語集
・残暑(ざんしょ):
似てる言葉:「残照(ざんしょう)」*2
・linger(リンガー):
*1:「居残る(いのこる)」や「居残り(いのこり)」については 4/27 学+英他:「居残り(いのこり)」も「キャリーオーバー」ですか? ~「carry-over(キャリーオーバー)」と「持ち越し(もちこし)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「残照(ざんしょう)」については 9/6 理+英他:夕日(ゆうひ)が沈んだ後の、「残照(ざんしょう)」の話! ~「afterglow(アフターグロウ)」と「余韻(よいん)」の話を添えて~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。