国語+ゲームの話―。
「ここに書いてある単語を…」ではなく、「ここ」自体についての話です。
今いる場所や、指している場所などを示す言葉、
「ここ」を漢字で書くと…?というクイズです。
前置き。
まず「ここ」とは、場所などを示す言葉・代名詞(だいめいし)の一種ですね。
例えば、自分たちが今いる場所を「ここ」と言ったり、
黒板(こくばん)の一部などを指して、「ここ」と言ったりする感じです。
また「ここ2・3日…」という言い方もしたりしますね。
意味は色々ありますが、日常でよく使われているので、
「ここ」は「みんな知っている、お馴染みの言葉」と言う感じもしますが。
…さて、そんな「ここ」について、突然ですがクイズです。
「ここ」を、あなたは漢字で書けますでしょうか?
良ければ少し考えてみて下さい。
(※正解は複数あるので、全部答え切らなくても大丈夫です)
…どうでしょうか?
もちろん分からなくても大丈夫です。
まず国語辞典等で一番よく載っていたのは、
①「此処(ここ)」という表記ですね。
漢和辞典によれば、漢字の「此(し)」は「この」、
「処(しょ)」は「場所」と言う意味があるので、
まさに「この(此)場所(処)」→「此処(ここ)」という感じですね。
ちなみに国語辞典によれば、
他にも②「此所(ここ)」や③「此玆(ここ)」などの表記もあるようです。
…で、ここまでの「漢字2文字」の語だけでなく、
漢和辞典によれば、「漢字1文字」でも「ここ」を表す物が結構あるようです。
例えば、
④「此(ここ)」(「し」とも読む)
⑤「是(ここ)」(「ぜ」とも読む)
⑥「玆(ここ)」(「けん」、「げん」とも読む)
⑦「茲(ここ)」(「し」、「じ」とも読む)
⑧「斯(ここ」(「し」とも読む)
…という感じのようですね。
「『ここ』という響きで別の意味の可能性も…」と調べてみましたが、
それぞれの字が「ここ」、あるいは「これ」などの意味を持っているようなので、
全部「ここ」として機能する、あるいは関わっている字と思われます。
ちなみにネットをチラッと検索したら、他にも字があるようでした。
ですが、手元で確認できるのは上記の「8つ」くらいだったので、今回はそれに留めておきます。
なので、今回のクイズの答えとしては、
①「此処(ここ)」
②「此所(ここ)」
③「此玆(ここ)」
④「此(ここ)」(「し」とも読む)
⑤「是(ここ)」(「ぜ」とも読む)
⑥「玆(ここ)」(「けん」、「げん」とも読む)
⑦「茲(ここ)」(「し」、「じ」とも読む)
⑧「斯(ここ」(「し」とも読む)
の「8つ」になりそうですね。
まあ他にありそうなので、「8つ(仮)」という感じですが。
…正直、筆者は①「此処」や②「此所」以外は知りませんでした。
文章などだと、「ここ」とひらがなで書いてしまいますが、
その裏に、実はかなりの漢字バリエーションがあった訳ですね。反省です。
※
まあ、普段「ここ」は漢字で書く必要があまりなく、
そもそも知る必要もそんなに無いかもですが。
(①「此処(ここ)」だけでも読み書きできたら「すごい」と思われそうです)
でも例えば、学校とかで先生が黒板を指しつつ、
「『ここ』、テストに出るぞー」というのを聞いたら。
「今の『ここ』、8種類の内のどれだ…?」とか、
「いや、また別の、新しい『ここ』か…?」なんて考えてみると、
ちょっと漢字ができる人っぽくて、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ここ」に似た語に「そこ」がありますが、
これも漢字表記があったりします。
例えば「其処(そこ)」や「其所(そこ)」などという感じですね。
そもそも、筆者が今回の記事を書いたのは、
和英辞典で「そこここ」という言葉が、「其処此処(そこここ)」と書かれていたのを見たからですね。
…かなりゴツいというか、難しそうな外見ですね。知らないと読めなさそうです。
◆用語集
・ここ:
似た語で「これ」という語もある。
関連用語:「あそこ(彼処)」*1、「どこ(何処)」*2
・これ(此れ、など):
関連用語:「あれ(彼、彼れ)」、「どれ(何れ)」
・そこ(其処、其所):
*1:「あそこ(彼処)」、「あれ(彼、彼れ)」については 4/4 国+社:「彼」は「彼」の「彼女」ですか? ~「彼(あれ)」と「彼(かれ)」と「彼女(かのじょ)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「どこ(何処)」、「どれ(何れ)」については 5/2 国語:あなたは「何」を読めますか? ~「何」と10種類以上の読みの話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。