国語+社会+こころの話ー。
頭を下げる行為、というイメージもある「おじぎ(御辞儀)/辞儀(じぎ)」と、
それの他の意味、「遠慮(えんりょ)」などの話を。
風邪っぽいので簡単に。
前置き。
昨日は「御御御汁(おみおつけ)」などについて書きましたが。
そこから似た語の「おじぎ」に興味が出たので、調べてみました。
※
まず「おじぎ」とは、相手に頭を下げることですね。
挨拶(あいさつ)や、感謝(かんしゃ)を表す時に行われたりします。
ちなみに国語辞典によれば、漢字では「御辞儀(おじぎ)」と書くようで。
これは「辞儀(じぎ)」という語の丁寧語(ていねいご)らしいですね。
(※由来や詳細は追記で)
つまり、丁寧さを表す「御」+「辞儀」→「御辞儀(おじぎ)」という訳です。
ところで筆者は、「おじぎ」に「頭を下げる」イメージしか無かったのですが。
実はまた他の意味もあったりするようです。
というのも、「遠慮(えんりょ)」などの意味があるらしいからですね。
まず国語辞典には、「御辞儀」は「遠慮(えんりょ)」の意味の古い言葉*1…であると載っていました。
そして漢和辞典で上記の「辞儀(じぎ)」を調べてみると
「えんりょ(遠慮)」や「辞退(じたい)」などの意味が載っていました。
確かに頭を下げる「おじぎ」も、
どちらかというと「謙虚(けんきょ)」とか、何かを「遠慮」していそうなイメージはありますね。
(逆に「偉そう」とか、「傲慢(ごうまん)」という感じはあまりしないですね)
なので、それら「おじぎ(御辞儀)」と「遠慮」の意味からすると。
例えばお客様をおもてなしする時に、
「ここで『遠慮』は要(い)りません。我が家と思ってゆっくりしてください」ということは、
「ここで『お辞儀(遠慮)』は要りません」と言い換えられるかもですね。
…何か、普段からすごく「おじぎ」をする人に対する言葉みたいですね。あるいは「おじぎ禁止地帯」みたいな。
※
まあ、上の文はあくまでジョークですが。
でも、よく知ってるつもりの「おじぎ」に別の意味があったり、
漢字表記だと「御辞儀(おじぎ)」と、難しそうに見えるのは面白いですね。
なので今度、あなたや誰かが「おじぎ(御辞儀)」をしたり
また「遠慮(えんりょ)」という語をどこかで聞くことがあれば。
もう一方のことを思い出してみても、少し面白いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに上ではテンポ上略しましたが、
国語辞典によれば「辞儀(じぎ)」は、時候(じこう)の挨拶である「時儀(じぎ)」が変化した物のようです。
ただこの「時儀(じぎ)」については、漢和辞典・国語辞典に載っておらず、
情報がイマイチ少ないため、本文では略させて頂きました。
*1:「老人語(ろうじんご)」と載っていましたが、この表現をそのまま載せてもいいか迷ったので、この注釈に回させて頂きました。