生活+国語+社会の話―。
「みそ汁」の丁寧語(ていねいご)らしい言葉「おみおつけ」と、
その表記①「御御御汁(おみおつけ)」、②「御味御付(おみおつけ)」などの話を。
ちょっと風邪っぽいので簡単に。
前置き。
筆者が国語辞典で調べ物をしていると、
ふと①「御御御汁」という言葉が目に留まりまして。
…同じ文字が3つ並んでいるのは、なかなか不思議な感じですね。
何だこれは…と思いつつ説明を読んでみると、
これは①「御御御汁(おみおつけ)」と読むのだそうです。
「みそ汁(みそしる、味噌汁)」の丁寧語(ていねいご)らしいですね。
ただWikipediaによればこの「御御御汁(おみおつけ)」表記は、
民間語源説に基づくもので本来は正確でない…という話もありました。
ちなみにWikipediaによれば、
東京近郊では②「御味御付(おみおつけ)」と呼んでいるという話も載っていました。
あと、筆者のパソコンの漢字変換では③「御味御汁(おみおつけ)」という表記も出てきました。
(逆に①・②は出ませんでした)
なので、どの表記がいいかは筆者には分かりませんが。
でも「『御御御汁』は何と読みますか?」と聞かれたら、
とりあえず「おみおつけ!」と答えて良さそうですね。
…でも筆者は「御」の字を「御(ご)」と読む癖があるので、
「御御御汁」をつい「ごごごじる」と読んでしまいそうになりますね…。何か強そうです。
そして「御(ぎょ)」読みだと「ぎょぎょぎょじる」に
※
まあ最後のはかなりジョークですが。
でも上の「御御御汁(おみおつけ)」のように、
昔の言葉には、(今の時代からすると)どこか面白そうに見える物もあったりします。
上の①~③も、「どの表記が正しいか」という答えはあるかもですが、
それとは別に「どの表記が面白そうか、好きか」と考えても良いかも?
さて、あなたなら「御御御汁」を何と読むでしょうか?
あるいは、「おみおつけ」にどんな漢字を当ててみるでしょうか?
ちょっと大喜利(おおぎり)っぽくなってしまいますが、
あえて色々考えてみるのも、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに、上では「おみおつけ(御御御汁など)」≒「みそ汁」として書きましたが、
実際には、地域(ちいき)や文化(ぶんか)で「みそ汁」の中身は違うようです。
まず使う味噌(みそ)の種類が違う、という話はよく聞きますしね。
(少し違いますが、正月の雑煮(ぞうに)も地域で違ったりするようですし)
その意味では、本文で書いた①~③の「おみおつけ」も、
言葉が同じように見えても、場所によって中身が違っている…ということもありそうです。
なので「(この地域の)『おみおつけ』は、他の『おみおつけ』と違う」とか、
あるいは「(この地域の)『おみおつけ』は(他地域の)『みそ汁』じゃない」、
そして「この『みそ汁』は(私の地域の)『みそ汁』じゃない!」ということもあるかも?
ややこしくはありますが、それだけ色んなみそ汁があるかも…ということなので、
好きな人は、別の地域の「おみおつけ」や「みそ汁」を調べてみるのもいいかもですね。