英語+情報+社会+国語(カタカナ語)の話ー。
群衆(ぐんしゅう)などを表す英語、「crowd(クラウド)」と。
雲(くも)*1などを表す英語、「cloud(クラウド)」の話を。
「クラウドファンディング」や「クラウドコンピューティング」など、
「クラウド○○」的な語を参考にしつつ。
前置き。
まず「クラウド」というと、近年よく聞く印象の語ですね。
例えば「クラウドファンディング」や「クラウドコンピューティング」、
また「クラウドストレージ」なんて語を聞いたりするイメージです。
で、上では「クラウド」のつく色々な語を並べてたのですが…。
…実はここで、少し注意が必要だったりもします。
というのもここには、2種類の違う「クラウド」があるからですね。
まず英和辞典によれば、
「crowd(クラウド)」は「群衆(ぐんしゅう)」などを表す語で、
「cloud(クラウド)」は「雲(くも)」などを表す語のようです。
で、冒頭に書いた語についてですが、
Wikipediaによれば「クラウドファンディング(crowd funding)」は、
群衆(ぐんしゅう/crowd)から資金調達(しきんちょうたつ/funding)するということらしく。
で、「クラウドコンピューティング(cloud computing)」や「クラウドストレージ(cloud storage)」については、
コンピューター同士が協力する関係が、「雲(くも)/cloud」の図で説明されたことが、関わっていたりするようです。
なので、それぞれの意味に応じて、違う「クラウド」が使われているわけですね。
そう考えると、
「『クラウド(crowd)』と『クラウド(cloud)』は違う!」というのは、
けっこう大事なことかもしれませんが…。
…でも日本語だと、なんか矛盾(むじゅん)した文にも見えて、なかなかシュールですね。
※
まあ日本で、「crowed(クラウド)」と「cloud(クラウド)」の違いは、
普段そこまで重要にならないかもですが。
しかし上に書いたような「クラウドファンディング」など、
「クラウド○○」等の用語に関わるお仕事では重要でしょうし。
また学校でも、「英単語の発音テスト」では、
「crowd」と「cloud」の違いは重要になるかもしれません。
なので、もしカタカナで「クラウド○○」と書いてある物を見たら、
「その『クラウド』は、どの『クラウド』だろう?」とこまめに確認してみると。
「crowd(クラウド)」や「cloud(クラウド)」を早めに区別(くべつ)しやすくなって、いいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・crowd(クラウド):
・クラウドファンディング(crowd funding):
「クラファン」や「CF」と表記されることも多い印象。
・クラウドコンピューティング(cloud computing):
・クラウドストレージ(cloud storage):
・群衆(ぐんしゅう):
関連用語:「エキストラ」*2、「extra(エクストラ)」
*1:「雲(くも)」や「cloud(クラウド)」については 1/9 理科:いろんな「雲(くも)」の英名・学名メモ(仮) - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「エキストラ」や「extra(エクストラ)」については 8/19 英+国他:その「ちょい役(エキストラ)」は「特別(エクストラ)」ですか? ~「extra(エクストラ)」の色んな意味~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。