国語+英語+理科+ゲーム(やドラマ)の話ー。
空(そら)で輝(かがや)くもの、という印象も強い語、「星(ほし)」と、
犯人(はんにん)などを表す語、「星(ほし)/ホシ」の話を。
「星を捕(と)らえる」などの語を参考にしつつ。
前置き。
まず「星(ほし)」というと、空(そら)で輝(かがや)くもの、という印象も強い語ですね。
星にもそれぞれ名前があったりしますが、
大体は月(つき)や太陽(たいよう)以外の輝くものが、まとめて「星」と呼ばれたりもする印象です。
で、それらの「星」は遠い空にあるので、
地上(ちじょう)にいる人が、「捕(つか)まえる」ことはできなさそうですが…。
…しかし日本語なら、それができるように見えるかもです。
何故なら「星を捕(と)らえる」という語があるからですね。
といっても、大体は「(空の)星を捕まえている」訳ではなく。
国語辞典によれば、「星(ほし)」という語には「目当て(めあて)」という意味があり、
またそれが「犯人(はんにん)」や「容疑者(ようぎしゃ)」という意味も表すことが書いてありました。
(具体的には「星をあげる」という言葉の解説で、(=犯人、容疑者をあげる)と書かれていた感じですね。
「目当て」の意味と繫げるなら、警察が捕まえようとする目当ての人→犯人、って感じかもです)
筆者も刑事ドラマやマンガなどで、
「なんとしても『ホシ』をあげろ!」とか「『ホシ』を捕まえろ!」といったセリフを見聞きした覚えがあるので、
上記の「星/ホシ」はその意味合いと思われます。
また和英辞典でも、「星」の意味の一つに「犯人」があり、
英語では「culprit(カルプリット)」とされていました。
(英和辞典によれば「culprit(カルプリット)」は「罪人(ざいにん)」や「犯人」を表す語のようです)
そして和英辞典ではその「星」の例文の中で、
「星(ほし)を捕(と)らえる」という語が、「arrest the culprit(アレスト・ザ・カルプリット)」とされていました。
「arrest(アレスト)」は「逮捕(たいほ)する」などの意味があるので、
まさに「犯人(culprit)を逮捕する(arrest)」→「星を捕らえる(arrest the culprit)」って感じですかね。
なので日本の警察などでは、
「星を捕らえる」は普通に使う言葉かもですが…。
でもこの言葉を何も知らないで見ると、
「(空の)『星』を『捕まえる』の…!?」とも思いそうで、面白いですね。
宇宙系のSF映画でありそう
※
まあ、刑事ドラマなどの「ホシ」といった言葉は、
詳しくなくても、何となく慣れている…という方は多いかもですが。
でも子どもや、海外から来た方は、そうではないかもなので。
もしそういった方達が刑事・警察系のドラマを見て、
「ホシ(星)を捕らえる」という言葉にビックリしていたら。
「その『星(ほし)』と空の『星(ほし)』は違って…」と、解説してあげるのも良いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに手元の辞典やネットを見てみると、
「星」…空の星じゃないものの熟語(じゅくご)は他にもあるようです。
例えば「星が割(わ)れる」は、犯人が分かること、
「星を落(お)とす」は、勝負(しょうぶ)に負けること、
逆に「星を稼(かせ)ぐ」は、点数を稼いだり、成績(せいせき)を上げたりすることを表すようです。
…それぞれ知ってはいましたが、
改めて考えると、字面(じづら)がすごい気もしますね。