理科+英語+国語の話―。
タイトルで書いておいてなんですが、ヒライアカルは人名ではありません。
ある天体(てんたい)が太陽を連れて上がってくるように見えるらしい現象、
「ヒライアカル・ライジング (heliacal rising) 」と。
発音によっては人名(じんめい)っぽく聞こえる気もする語、
「heliacal(ヒライアカル、ヘリアカル、ヒリアカル)」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日は「レイリー散乱」…青空(あおぞら)に関わる用語を書いたように、
当ブログではこの頃、「空(そら)」や「星(ほし)」について調べているのですが。
その中でなかなか 興味深い響きの言葉を見つけまして。
それが「ヒライアカル・ライジング」というものですね。
…カッコいいカタカナ語が好きな筆者としては、ワクワクする響きです。
Wikipediaによれば、この「ヒライアカル・ライジング(heliacal rising)」とは、
「ある天体(てんたい)が太陽(たいよう)を伴(ともな)って東の地平線(ちへいせん)から昇る現象(げんしょう)」らしいです。
つまり、「(日の出の時に)星が太陽を連れて上がってくるように見える現象」って感じですね。
残念ながら、手元の英和辞典には「heliacal」が載っていなかったのですが。
ネットで確認した感じだと、「heliacal(ヘリアカル、ヒリアカル)」は
「太陽の」とか「太陽に関係する」、または「太陽の近くで」みたいな意味らしいです。
(太陽に関する用語は、よくギリシャの太陽神「helios(ヘリオス)」が由来だったりするので、それをイメージすると分かりやすいかもです)
で、「rising(ライジング)」は「上昇」や「日の出」などの意味があるらしいので、
「星が太陽の近くで(heliacal)上がってくる(rising)現象」
→「ヒライアカル・ライジング(heliacal rising)」って感じですかね。
ちなみに英語の発音表記は難しかったりするので、
「heliacal」のカタカナ表記も、また難しいと思われます。
なので、ネットのカタカナでも「ヒライアカル」や「ヘリアカル」など、色々あったのですが…。
…それにしても「ヒライアカル」っていうと、なんか日本の名前っぽいですね。
「平井(ひらい)」という名字もありますし。
「平井あかる」や「平井アカル」っていう芸能人(げいのうじん)や作家(さっか)さん、どこかにおられそうです。
なのでもし誰かに、「ヒライアカル・ライジング」の話がしたくて、
「『ヒライアカル(heliacal)』って知ってる?」と聞いたなら。
まず空の話と思ってもらえず、「『ヒライアカル』って誰ですか…?」と聞き返されてしまうかもですね。
あー知ってる知ってるヒライアカルね、この前動画で見たわ
※
まあ日常でそんなに使う語ではないかと思うので、
「『heliacal(ヒライアカル)』を人名と勘違いして困ったぜ…」
ということはなかなか無いでしょうが。
でも今度、もしあなたが「日の出」を見ることがあって、
太陽の前に、なんか星が上がってきたぞ…というのを目にしたら。
「あれ『ヒライアカル(ライジング)』じゃね!?あれきっと『ヒライアカル』だよ!」と、
芸能人を見つけたテンションになってみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに「ヒライアカル・ライジング」についてですが、
Wikipediaによれば、例えば「シリウス」*1という星がこの現象を起こしたりするらしいです。
またエジプトでは、このシリウスのヒライアカル(略)の後、しばらくして夏至(げし)とナイル川の氾濫(はんらん)が起きたらしいので、とても重視されていたのだとか。
確かに天気予報とかが無い時代、自然現象のヒントを星が教えてくれるというのは、かなり重要そうですね。