のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

1/28 国+学:あなたは「『正鵠』を射(い)る」を読めますか? ~①「正鵠(せいこく)」と②「正鵠(せいこう)」の話~

 国語+学習の話―。


 要点(ようてん)をおさえる、といった意味の言葉「正鵠を射(い)る」と、
 その複数あるらしい読み方、
 ①「正鵠(せいこく)を射る」と、②「正鵠(せいこう)を射る」の話を。


 前置き。

 調べ物をしているときに見つけた語、
 「正鵠を射る」周りが面白かったので、その話を。


 まず「正鵠を射(い)る」とは、言い回しの一つですね。
 急所(きゅうしょ)をつく、要点(ようてん)をおさえる、みたいな意味です。
 ざっくり言うと、大事なことをおさえるってことですね。
 (急所をつく、の方はちょっと攻撃的な意味合いでですが)


 ちなみに国語辞典では「正鵠を得(え)る」などの語も乗っていたので、
 いわゆる「的(まと)を射る」「的を得(え)る」に似た感じっぽいですね。
 (ちなみに漢和辞典によれば、「正鵠」は弓(ゆみ)の的のまんなかの、黒い部分らしいです)


 で、「正鵠を射(い)る」にしろ「正鵠を得(え)る」にしろ、
 問題は「正鵠」の部分をどう読むかですね。


 これについては大きく、
 ①「正鵠(せいこく)」②「正鵠(せいこう)」の二つの呼び方があるようなのですが。
 この辺りが個人的にちょっと面白かったりしました。
 というのも、(手元の)辞典によって意見が分かれたりしたからですね。
 

 まず手元の国語辞典では、
 「正鵠」は①「正鵠(せいこく)」の欄(らん)で解説されておりまして。
 で、「正鵠(せいこう)」の欄に意味は載っておらず、「→正鵠(せいこく)」とだけ書かれていたので、
 メインらしき「正鵠(せいこく)」に誘導(ゆうどう)される感じでした。


 ところが手元の和英辞典では、
 逆に「正鵠」は②「正鵠(せいこう)」として載っており、
 その上こちらでは、「正鵠(せいこく)」読みについての説明自体がありませんでした。


 どちらかが間違っているのか…?などと思いつつ、
 最後に漢和辞典で調べてみると。
 なんと「正鵠」の欄には、①「正鵠(せいこく)」と②「正鵠(せいこう)」、どちらも載っていました。
 また「鵠」の字自体にも、「鵠(こく)」と「鵠(こう)」の読み方が両方あるようですね。
 (ちなみに「鵠」だけでも、弓の的のほし…つまり狙いを付ける部分を表すようです)


 なので、すでにどこか(漢字研究やネット等の議論)で、
 どちらかが正しい…という結論が出ているとしても。


 もし「あなたは『正鵠を射(い)る』を読めますか?」と聞かれたら、
 少なくとも手元の辞典を調べた時点では、

 ①「『正鵠(せいこく)』を射る」
 ②「『正鵠(せいこう)』を射る」

 のどちらでも良いのかも…という感じがした次第です。


 まあ結局「読みは色々あったりするよね」という話なのですが。


 しかし辞典によって微妙に意見(掲載する読み)が違ったりしたのが、
 「『正鵠を射ていない(はっきりした要点がわかりにくい)』ぞ…!?」
 なんて感じがして、妙に面白かったです。
 正確さ・要点を押さえる感じを表す語の「正鵠を射る」周りなので、余計に。


 そんな風に、一つの辞典より、複数の辞典を見てみると分かることもあります。
 (もちろん、辞典を編集している会社様は頑張っておられると思いますが)


 なので、あなたが大事なことを「辞典」や「サイト」などで調べる時は。
 もちろん一つの辞典・サイトで分かることも多いのですが、
 より「正鵠を射る(要点を押さえる)」ためにも、
 複数の辞典やサイトなどを見てみるのも、良いかもですね。




 まあそんな感じで~。




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