情報+英語の話―。
いざという時のためのデータのコピー、という印象も強い語「バックアップ(back up)」と、
英語「back up」のその他の意味、「逆流(ぎゃくりゅう)する」などの話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日「バックシート(back seat)」などを調べている中で、
気になった語「バックアップ」周りの話を。
※
まず「バックアップ(backup、back up)」は、情報・コンピュータ系でよく聞く語ですね。
ざっくりいうと、「トラブルに備(そな)えてデータをコピーしたもの」って感じです。
例えばコンピューターやスマホに何かトラブルがあり、データが壊れてしまっても、
事前に「バックアップ」を取っておくと、そこから元に戻せたりするよ…って感じです。
ちなみに英和辞典によれば「back up(バック・アップ)」には、
「代替要員(だいたいよういん)、」「予備(よび)」、「複製(ふくせい)」(つまりコピー)などの意味があるようです。
なので「本体から複製(back up)した/予備(back up)のデータ」→「バックアップ(back up)のデータ」って感じですかね。
そんな訳で、「助けてくれる」イメージも強い「バックアップ」ですが。
しかし実は他に、意外な意味もあったりするようです。
というのも、「逆流(ぎゃくりゅう)する」などの意味もあるからですね。
英和辞典によれば「back up(バック・アップ)」は、
動詞としては「逆流(ぎゃくりゅう)する」、「(交通が)停滞(ていたい)する」、「(異物(いぶつ)などが)詰(つ)まる」、
名詞としては「渋滞(じゅうたい)」や「氾濫(はんらん)」などの意味があるようです。
(ちなみに「逆流(ぎゃくりゅう)」とは、水や川の流れなどが、逆の方向に進むこと、さかのぼることですね)
何故これらの意味があるのかは不明ですが、
英和辞典によれば「back(バック)」には「後ろ(うしろ)」とか「後退(こうたい)する」、
「up(アップ)」は「上(うえ)へ」などの意味があるので、
「流れが後ろ(back)、流れの上(up)の方に向きを変える」→「逆流する(back up)」→「(逆流して)詰まる(back up)/渋滞する(back up)」…って感じかもですね。
(※あくまで筆者の仮説なのでご注意を)
なので、こちらの「逆流する」意味で「back up(バック・アップ)」を使った場合、
「(この)『バックアップ(back up)』は『逆流する(back up)』(意味)!」と言えるかもですが。
…安全のためのバックアップデータがエラいことになってそうで、何とも怖いですね。
※
まあ、これはあくまで筆者のジョーク…ではあるのですが。
ただ世の中には「コンピューターウイルス」などもあり、
ウイルス対策ソフトなどで防御しておかないと、色んな物が感染(かんせん)してしまう可能性もあります。
なので、ウイルスに感染したデータを、うかつにコピーしてしまうと、
後でその「バックアップ(back up)」にアクセスした時に、
そこからウイルスが「逆流して(back up)」、
他のパソコン・スマホも感染してしまう…なんてことがあるかも?
またウイルス感染がなくても、古いデータは壊れてしまうことがあるので、
「バックアップを取ったから安心!」とだけ思わず、
(気をつけた上で)こまめにチェックしておくと、いいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・バックアップ【コンピューター系】:
・「back up(バック・アップ)」【英語全体】:
似てる語:「バックドア(backdoor)」*1
*1:「バックドア(backdoor)」については 8/28 情+英他:「コンピューター」に「裏口(うらぐち)」はついてますか? ~2つの「バックドア(back door)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。