生活+英語+国語の話―。
自動車を運転する人、「運転手(うんてんしゅ)/ドライバー(driver)」と、
後ろの席である「後部座席(こうぶざせき)/back seat(バック・シート)」、
そして「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」という語の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日「味方(みかた)」について書いた後、
「back up(バックアップ)」などの語が気になって調べていたら、
近くの「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」という語が面白かったのでその話を。
※
まず「運転手(うんてんしゅ)」とは、自動車などを運転する人のことですね。
日本でも、カタカナ語で「ドライバー(driver)」と呼ばれることも多い印象です。
で、そんな「運転手/ドライバー」は、
自動車などでは、前(まえ)の方の危険(きけん)を見るためか、
大体「前の席(せき)」にいることが多いように思いますが。
にも関わらず、英語には「後ろの席」…「後部座席(こうぶざせき)/back seat(バック・シート)」と、「ドライバー」が組み合わさった語もあるようです。
というのも、「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」という語があるからですね。
英和辞典によれば「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」は、
「後ろの席(や補助席)から運転手に指図(さしず)する人」という意味があるようで。
またアメリカ英語では、「(権限外のことに)口出し(くちだし)する人」という意味もあるようですね。
前の席の(実際のハンドルを握っている)運転手に対して、後ろ(「権限外」)からわいわい言っている感じですかね。
でもそれらの意味や、自動車の構造をあまり知らないうちに、
「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」という語を見たら。
「えっ、『運転手(driver)』って『後部座席(back seat)』にいるものなの…!?」なんて、思うかもですね。
…中にはそういう形式の自動車もありそうですが、あまり見た覚えはないですね。
※
ちなみに、「後部座席」から何か指図・指示(しじ)があっても、
それが普通に方向指示だったり、ありがたいアドバイスである可能性もありますが。
…でも、誰かを導く系の英語は「navigation(ナビゲーション)」などがあるので、
ありがたい場合はそちらで呼ばれそうですね。
なので、もし自分が「back-seat driver(バックシート・ドライバー)」と呼ばれた時は。
「そう、私は『後部座席(back seat)』からでも『運転手(driver)』になれるんだぜ!」と威張る(いばる)より、
ちょっと注意や振り返りをしておいた方が、良いかも?
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに、上では主に「自動車」について述べましたが、
「船(ふね)」などの場合だと、座席…というか、「操縦室(そうじゅうしつ)」が後ろにある物も多い印象ですね。
(横から見ると、前の方が平べったく長くて、後ろで操縦室部分がにょきっと突き出している感じの)