国語+こころ+生活+理科の話―。
かっとなる、怒りで冷静でなくなる…という感じの語「逆上(ぎゃくじょう)」と、
頭(あたま)に血(ち)が上ること等を表す語、「のぼせる(逆上せる)」の話を。
前置き。
まず「逆上(ぎゃくじょう)」とは、かっとなることですね。
似た語としては「怒る(おこる)」、「頭に血(ち)が上(のぼ)る」、「キレる」って感じです。
国語辞典には「血迷う(ちまよう)」とか、「逆上して斬りつける」なんて文もあったので、
怒りのあまり、冷静(れいせい)でいられない…という感じがしますね。
そんな訳で、できるだけ避けたい感じもある「逆上」ですが。
しかし漢字で書くと、
人によっては日常でも、よく「逆上」している…なんて風に見えるかもしれません。
というのも、「のぼせる」という語を、漢字で「逆上せる(のぼせる)」と書いたりするらしいからですね。
国語辞典によれば「のぼせる」は、
「頭に血が上る」とか、「興奮して正しい判断ができなくなる」、「夢中になる」など、複数の意味があるらしいのですが。
これらは全て、上記のように「逆上せる(のぼせる)」とも書くようです。
(ちなみに似て異なる語で「上せる(のぼせる)」という語もあるようです)
なので例えば、熱いお風呂に長く入るのが好きな方は、
「お風呂上がりによく『のぼせる(逆上せる)』…」ということも多そうですが。
…漢字で書くと、「お風呂上がりによく『逆上している(怒ってる)』の…!?」って感じにも見えますね。
毎日お風呂上がりに怒ってそうで、なかなかシュールな感じもします。
※
まあお風呂で「逆上せる(のぼせる)」のと、怒りで「逆上する」のは違いますが。
ただ、どちらも頭に血が集まってそうですし、
(まさに「(血が)逆に(頭に)上がって」そうですね)
お風呂上がりには、貧血・体温系のトラブルも多い、という話も聞いた気もします。
最近は蒸し暑い日も多いので、ただでさえ頭がクラっとしやすそうです。
なので怒りによる「逆上」も、
お風呂で「逆上せる(のぼせる)」ことも、
合わせてより注意しておくと、良いかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・逆上(ぎゃくじょう):
関連用語:「反転(はんてん)」*1
・のぼせる(逆上せる):
*1:「反転(はんてん)」については 1/6 国+英他:「反転(はんてん)」は「始動(しどう)」につながりますか? ~色んな「turn over(ターン・オーバー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。