生活+英語の話ー。
洗い物などに使う道具・容器「たらい(盥)」と、
たらいなどを表す英語「tub(タブ)」、
そしてお風呂の「バスタブ(bathtub)/浴槽」の話を。
前置き。
調べ物をしているときに見つけた語、
「たらい」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「たらい(盥、タライ)」とは、容器(ようき)の一種ですね。
平べったく浅い桶(おけ)という感じで、
今で言うと「大きな洗面器(せんめんき)」って感じかもしれません。
「たらい」は洗い物に使ったりするほか、
昔のお笑い番組だと、「金だらいが上から落ちてくる」演出がよくあったようで。
その影響か、今でもマンガやゲームなどで「金だらい」は結構見る気がしますね。
で、そんな「たらい」を和英辞典で調べて見ますと、
英語では「washtub(ウォッシュタブ)」、「tub(タブ)」などというようです。
そして英和辞典によれば「tub(タブ)」は、
「桶(おけ)」や「たらい(盥)」、「容器(ようき)」、
そして「ふろおけ(風呂桶)」や「浴槽(よくそう)」の意味もあるようです。
浴槽などに関しては、むしろ日本では「バスタブ(bathtub)」と呼ばれることも多いですね。
「お風呂(bath)用の浴槽(tub)」という感じでしょうか。
語源はともかく、現在では「たらい」と「バスタブ」はまた違う物ですが。
でも「tub」が「たらい」を表すと知って「バスタブ(bathtub)」の語を見ると、
「『バスタブ(bathtub)』は『たらい(tub)』の一種だった…!?」みたいな気分にもなりますね。
※
まあ、今は「たらい」で入浴する方は少なそうですが、
でも日本の昔のドラマや時代劇とかでは、
「自宅の庭で、たらいで水浴びをする」シーンがあったりする気もします。
またWikipediaによれば、
「たらい」ローマ帝国でも入浴に使われていたりしたようなので、
思ったより「たらい」と「お風呂・入浴」の関係は深いと言えるかもですね。
別に「『たらい(tub)』で入浴しようぜ!」という話でもないですが。
今度お風呂で「バスタブ(bathtub)」を使う時は、
その語に含まれる「tub(タブ)」を意識してみても、面白いかもですね。
まあそんな感じで~。