生活+英語+社会の話ー。
「クレンザーを信じれば、あなたの罪は許される…」的な話ではありません。
洗剤(せんざい)*1名としてよく聞く語「クレンザー(cleanser)」と、
「罪(つみ)を清める」意味もあるらしい英語「cleanse(クレンズ)」、
あと煩悩(ぼんのう)を追い払うという、「除夜の鐘(じょやのかね)」*2の話を。
前置き。
年末の掃除などをしている中で気になった、
「洗剤(せんざい)」という語を調べたら。
「cleanser(クレンザー)」周りが面白かったので、その話を。
※
まず「クレンザー(cleanser)」というと、洗剤(せんざい)の一種、という印象ですね。
日本でもカタカナ語のままよく聞きますが…。
…筆者も意味はよく分かっていませんでした。すみません。
なので調べてみますと、
Wikipediaによれば「クレンザー」は、主としてケイ酸鉱物などを研磨材(けんまざい)として含んだ、食器や金属器を洗浄(せんじょう)するための洗剤…ということらしいです。
(「研磨(けんま)」とは、削(けず)ることも含め磨(みが)くことですね)
ざっくり言うと「固い成分が入っているので、落ちにくい汚れを削って落とせる洗剤」ということですかね。
普通の液体洗剤とかで落ちにくい、食器の焦げ付き(こげつき)や、サビ(錆び)が取れやすいようです。
で、さらに英和辞典で「cleanser(クレンザー)」を調べてみると。
「洗剤」や「洗う人」等の意味を持っているようなのですが。
その近くに、動詞の「cleanse(クレンズ)/清潔(せいけつ)にする」という語もありました。
スペルも似ているので、
「清潔にする(cleanse)」+「-er(するもの)」→「(清潔にする物としての)洗剤(cleanser)」という関係っぽいですね。
で、この「cleanse(クレンズ)」は物理的に綺麗にする話だけでなく、
他にも「(人の罪・汚れを)清浄(せいじょう)にする」、「(人・心を)罪から清める・浄化する」などの意味もありました。
すごくスケールが大きいですね…。
とすると、「人間の罪を清める(cleanse)物(-er)」も、
「クレンザー(cleanser)」という語で表せるかもしれません。
それを知ってから洗剤の「クレンザー」を見ると、
「『クレンザー』は『罪を清めるもの(cleanser)』…!?」みたいな気分になるかもですね。
※
まあ、洗剤のクレンザーで罪を清めるのは難しそうですが、
この時期、罪とかに関係する物に「除夜の鐘(じょやのかね)」もあります。
除夜の鐘を鳴らせば、人間の煩悩(ぼんのう)や罪を追い払ってくれる…なんて話もありますが。
それを「人間の罪を清める(cleanse)物(er)」と考えると、
「『除夜の鐘』は『クレンザー(cleanser)』…!?」なんて言えるかもですね。
和風とカタカナのギャップがちょっと面白いです。
今はオミクロン株の影響があるので、
「除夜の鐘を鳴らしに行こうぜ!」とは言いにくいですが。
行けなくても洗剤の「クレンザー(cleanser)」など使いつつ家の掃除をすると、
「罪が清められる(cleanse)」かはともかく、気分がすっきりするかもですね。
まあそんな感じで~。
追記
ちなみに化粧品(けしょうひん)関係の用語で「クレンジング」などもありますが。
英和辞典によれば「cleansing(クレンジング)」は「(心の)清め」とか「浄罪(じょうざい)」などの意味があるようです。
これもやはりすごい意味ですね…。
日々のお化粧での「クレンジング」が、よりすごいことに思えてきそうです。
…あと、そう考えると「クレンジングオイル」が「浄罪(cleansing)の油(oil)」みたいになってすごいですね。
ゲームで言うマジックアイテム感がすごい。
油を使う宗教も多いので深く語るのはアレですが、
RPGに出てきたら、アンデッド(不死)系の敵にダメージを与えられそうです。
◆用語集
・クレンザー:
関連用語:「漂白剤(ひょうはくざい)」*3
・cleanse(クレンズ):
・クレンジング:
*1:「洗剤(せんざい)」や、記事『洗濯に関する英語セブン』については 6/8 英+生:「洗濯(せんたく)」に関する英単語7つ! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「除夜の鐘(じょやのかね)」については 12/31 国+歴:「大晦日(おおみそか)」は「30日」ですか? ~「大晦日(おおみそか)」と「晦日(みそか)』の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「漂白剤(ひょうはくざい)」については 9/11 生+国他:「ひょうはく」と「ひょうはく」は違いますか? ~「漂白(ひょうはく)」と「漂泊(ひょうはく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。