社会＋英語＋こころの話―。
動詞では「負かす（まかす）」、名詞では「敗北（はいぼく）」という風に、
「勝ち（かち）」と「負け（まけ）」両方の意味を持っているらしい、
英語の「defeat（ディフィート）」の話を。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
今日は８月１５日…「終戦記念日（しゅうせんきねんび）」ということで、
「終戦（しゅうせん）」や「敗戦（はいせん）」について調べていたのですが。
その中で（和英辞典によれば）「敗戦」を表す英語の一つ、
「defeat（ディフィート）」は、なかなか興味深い感じでした。
というのも、「defeat（ディフィート）」は、
「勝ち（かち）」と「負け（まけ）」、両方の意味を持っているらしいからですね。
どういうことかというと。
英和辞典によれば「defeat（ディフィート）」は
動詞では「負かす」…つまり「勝つ」方の意味を持っているのに、
何故か名詞（めいし）だと、「敗北（はいぼく）」など、「負ける」意味が載っていました。
（※名詞でも「打倒（だとう）」など、勝つ方の意味もあるようですが、英和辞典を見た感じでは「負け」周りの意味の方が多く、メインのようでした）
何故「defeat」に、これら２つの意味があるのかは不明ですが。
ただ「『勝ち』も『負け』も同じ『defeat』で表せる」ということは、
「『勝ち（defeat）』と『負け（defeat）』も同じ物！」って感じもしますね。
…すごい哲学（てつがく）や矛盾（むじゅん）っぽい感じもします。
※
さて「終戦記念日」の話に戻させて頂くと、
戦争は「始める」より、「終わらせる」方がずっと難しい…という話を聞いたこともあります。
戦争の「終わり」というと、
それこそ「勝ち（defeat）」や「負け（defeat）」も思い浮かびますが。
ただ現代の戦争では、お互いが強力な兵器を撃ち合った末に、
共に「負けて滅びる（defeat）」…なんてこともありえそうです。
もちろん、（始まってしまった）戦争の「勝敗」はとても大事な物でしょうが。
ただ勝ち負けだけでなく、
「戦争はどうやって終わるのか、終わらせられるのか？」ということを、
この「終戦記念日」に考えてみるのも、大事かもですね。
まあそんな感じで～。
追記
近頃の「戦争」だと、ウクライナ・ロシア間のニュースを特によく聞きますが、
それも「どういう形（状況）で戦争を終わらせるのか」ということに関して、
「難しいよね…」というような意見をよく見る印象です。
追記２
ちなみに戦争は、色んな戦場で色んな部隊が戦ったりするので、
ある戦場である部隊が「勝っても」、全体的には「負けた」…ということもあるようです。
（この辺りは「戦術（せんじゅつ）」と「戦略（せんりゃく）」の違い、とも言われる印象です）
なので、ある１つの部隊をとても強くして、敵を「負かして（defeat）」いても、
その分、他の部隊が弱くなり、国が「敗北（defeat）」することもありそうですね。
この場合、「（部隊の）勝ち」と「（国の）負け」が矛盾していないので、
これもある意味「『勝ち』と『負け』が同じ『物（defeat）』」っぽくて、興味深い気もします。
追記３
ちなみに「defeat（ディフィート）」は、ゲームでも時々見る印象です。
（※特に格闘ゲームや、勝敗のあるゲーム等で）
その場合も「勝ち」と「負け」、どちらの意味でも使われたりするので、
なかなかややこしい気分になったりもしますね。
