体育+英語+こころ+国語の話―。
「倒したとき、レアアイテムを落とすのが良い敗者!」的なゲーム話ではありません。
試合などに負けた人を表す語、「敗者(はいしゃ)/loser(ルーザー)」と、
その関連語である、「good loser(グッド・ルーザー)」や「bad loser(バッド・ルーザー)」の話を。
「good(グッド)/良い」や「bad(バッド)/悪い」の語を参考にしつつ。
前置き。
まず「敗者(はいしゃ)」とは、試合(しあい)などに負(ま)けた人のことですね。
「敗北(はいぼく)した者」…つまり「負けた人」という感じです。
勝(か)った方の人、「勝者(しょうしゃ)」とは逆の語とされたりしますね。
で、「敗者」というとその「敗者⇔勝者」の関係が思い浮かびやすいですし、
筆者は「敗者」に種類(しゅるい)がある…とは、考えてこなかったのですが。
しかし英語だと、「敗者」には種類がある…、
さらに言うと「善し悪し(よしあし)/良いか悪いかの区別」がある、とみなされたりもするようです。
というのも「good(グッド)/良い」や「bad(バッド)/悪い」などの語が関わるからですね。
まず和英辞典によれば、「敗者」に対応する英語として、
「loser(ルーザー)」という語が載っていたのですが。
(「lose(ルーズ)」に「負ける」という意味があるので、
それに「~er/~する者」をつけて、「loser/負けた者」という感じですね)
英和辞典によればこの「loser(ルーザー)」を使った熟語として、
「good loser(グッド・ルーザー)/負けて悪びれない人」と、
「bad loser(バッド・ルーザー)/負けてぐちぐち言う人」等が載っていました。
ちなみに国語辞典によれば「悪びれる(わるびれる)」は、
「おどおどして、自信の無さそうなふるまいをする」とあったので、
「勝負に負けた後におどおど言い訳しない人」→「負けて悪びれない人/good loser」という感じかと思います。
まあ細かい意味は置いても、「負けた後に色々言うかどうか」という所で、
「good/良い、善い」と「bad/悪い」の語が使い分けられている感じがしますね。
なので英語では、「『敗者(loser)』に『善し悪し(goodとbad)』がある!」と見なされていそうです。
※
さて、上では英語の例を紹介しましたが、
「敗者」…負けた人の態度については、日本でも色々言われたりする印象です。
それによってほめられたり、非難(ひなん)されたりする感じですね。
スポーツやバトルマンガ等だと、真剣(しんけん)さを盛り上げる為もあってか、
「勝たなきゃ何の意味もねえんだよ…!」とか、
「負けた後のことを考えるのは、弱者…」的なセリフも出てくる気がしますが。
でも少なくとも現実では、
上記のように「敗者」も、ほめられたり怒られたりするので、
それこそ「敗者になってからの態度」の「善し悪し」も、重要なのかもですね。
(負けた後のさわやかなリベンジも、アツくて応援したくなりますし)
まあ、勝負前に「敗者(loser)」になることを考えるのも、縁起悪いかもですが。
でも「あの人強いけど、負けた時の態度『悪い(bad)』な…」とか、
「どれだけ上手くても、マナー悪すぎて勝負したくないな…」と思われるのも残念なので。
例え負けても「良い敗者(good loser)」になれることは、けっこう大事かも?
まあそんな感じで~。