こころの話+英語の話ー。
別に「皆で暗い気持ち(ネガティブ)になろうぜ!」という話ではありません。
「後ろ向き」のイメージもある言葉「negative(ネガティブ)」と、
その意味の一つ「否定(ひてい)」などの話です。
前置き。
昨日、心に関する「コンプレックス」*1の記事を書いたのと、
今日の11月18日…という数字の並びが、
(否定としての)「いいや(118)」という言葉っぽく思えたので、
「否定(ひてい)」や心の状態を表す言葉、「neative(ネガティブ)」の話を。
※
まず日本での「ネガティブ(negative)」は、「後ろ向き」の意味の印象ですね。
大体「陰気(いんき)」、「あまり乗り気でない」、「考え方が暗い」という風に使われている感じがします。
逆に、対義語の「ポジティブ(positive)」*2は「明るい」、「前向き」という感じで、こちらの方が人気がある気がしますね。
こう書くと「じゃあ全部ポジティブの方がいいかな?」とも考えたくなりますが、
実は、それはそれで困るかもしれません。
なぜなら「ネガティブ」という言葉には、「否定(ひてい)」に関する色んな意味があるからですね。
というのも英和辞典で「negative(ネガティブ)」を調べてみると、
形容詞では「消極的(しょうきょくてき)な」等の意味もありますが、
名詞では「否定(ひてい)」、「否定文(ひていぶん)」*3等の意味があるようです。
(ちなみに「否定(ひてい)」は「何かを違うと言うこと」や「断ること」、
「否定文(ひていぶん)」は何かを否定する文のことですね。
英語の教科書ではよく出てきたりします)
なのでもし「ネガティブ(negative)」が全く使えなかったら、
ある意味「否定(negative)」や「否定文(negative)」やも使えなくなるわけで。
すると相手の言葉を「否定(negative)できない、断れない」ことになるので、
誰かに間違ったことや無茶を言われたり、悪いことに誘われた時に困りそうですね。
それでは実生活も大変そうですので、
「時には『ネガティブ(negative/否定)』も必要!」と言えるかもしれません。
相手に全て従うことが、良いこととは限りませんしね。
※
ちなみに、あくまで傾向(けいこう)の話ですが。
日本人は「断るのが下手」とか「つい空気を読んで合わせてしまう」という話もあるようで、(本などを読むに)それで苦労しておられる方も多いようですね。
対人関係で悩んだり、自信を失ったりもするようです。
「相手に嫌われたくない」と思うと、「否定」はしづらいものですが。
でも無理に全てを「肯定(こうてい)」…受け入れつづけても、
やがて自分が嫌いになって、それこそ自分に「否定的(negative)」になってしまうかも?
逆にこまめに「否定(netgative)」の意を表した方が、かえってストレスは溜まらずに済むかもしれません。
なので「自分が『ネガティブ』なのが嫌だ…」という方は、
もちろん反対の「ポジティブ」を目指してもいいのですが。
逆に「うまい『否定(negative)』の表し方」について、考えてみるのもいいかもですね。
まあそんな感じで~。
◆用語集
・negative(ネガティブ):
関連用語:「負の符号/negative sign(ネガティブ・サイン)」*4、「陰イオン/negative ion(ネガティブ・イオン)」*5、「諦める(あきらめる)」*6、「陰キャラ」*7、「陽キャラ」、「ネガポジ反転」*8、「反応(はんのう)」*9、「消極的(しょうきょくてき)」*10、「消極(しょうきょく)」、「曖昧(あいまい)」*11
・否定(ひてい):
英語では「denial(ディナイアル)」、「negation(ニゲイション)」、「disavowal(ディサヴォーワル)」など。
関連用語:「剝奪(はくだつ)」*12、「spoil(スポイル)/台無しにする」*13、「デカフェ」*14、「デバフ」、「集合(しゅうごう)」*15、「強調(きょうちょう)」*16、「責任転嫁(せきにんてんか)」*17
関連記事:『数学の集合に関する英語セブン』
*1:「コンプレックス」については 11/17 こころ+英他:「優越感(ゆうえつかん)」もまた「コンプレックス」ですか? ~色んな「complex(コンプレックス))」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*2:「ポジティブ(positive)」については 1/5 理+英他:「ポジティブ(positive)」も時には不要(ふよう)ですか? ~「positive(ポジティブ)」と「陽性(ようせい)」、「ウィルス」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*3:「否定文(ひていぶん)」については 12/7 英語:「I am」でたらめ翻訳(ほんやく)のお遊び - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*4:英語では「negative sign(ネガティブ・サイン)」ともいう数学の「負の符号」については 1/6 数学:等式(とうしき)/つり合いをとるゲーム! - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*5:英語では「negative ion(ネガティブ・イオン)」ともいう「陰イオン」や「イオン」については 10/28 理科:失うことで得るものがある!? ~陽イオンのでき方~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*6:「諦める(あきらめる)」については 12/14 国語:「帝(みかど)」に「言(い)」われて、「諦(あきら)め」ますか? ~「諦める」と「明らめる」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*7:おとなしめの性格などを表す言葉「陰キャラ(いんキャラ)」、また対義語の「陽キャラ(ようキャラ)」については 6/7 歴+国他:「キャラ」と言ったら「黒(くろ)」ですか? ~香木(こうぼく)の「伽羅(きゃら)」と「黒」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*8:写真などの白黒が逆になること「ネガポジ反転(はんてん)」については 1/6 国+英他:「反転(はんてん)」は「始動(しどう)」につながりますか? ~色んな「turn over(ターン・オーバー)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*9:「反応(はんのう)」については 11/27 英語:「photo-」/フォトとフォトンとフォトケミカル! ~写真(しゃしん)と光化学スモッグ~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*10:「消極的(しょうきょくてき)」や「消極(しょうきょく)」については 8/9 こころ+理他:そういえば「消極(しょうきょく)」って何ですか? ~「消極的(しょうきょくてき)」、「消極」、「陰極(いんきょく)/-極」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*11:「曖昧(あいまい)」については 10/31 こころ+国:「曖昧(あいまい)」に「愛(あい)」はありますか? ~「曖昧」と「曖(あい)」と「愛」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*12:「剝奪(はくだつ)」については 9/4 社会+ゲーム他:「イヤな世界」から「権利(けんり)」を学ぶ!? ~自作ゲーム『権利剥奪(けんりはくだつ)ディストピア』~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*13:「台無しにする」という意味がある英語「spoil(スポイル)」については 10/29 英+こころ:「ネタバレ(spoil)」は何かを「台無し(だいなし)」にしますか? ~「ネタバレ」と「spoil(スポイル)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*14:否定の意味の接頭辞「de-」が関わっている言葉「デカフェ」や「デバフ」については 9/12 生+英他:これは「カフェイン」抜きのコーヒーですか? ~「デカフェ」と「カフェイン」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*15:「集合(しゅうごう)」や記事『数学の集合に関する英語セブン』については 11/8 数+英:数学の「集合(しゅうごう)」に関する英語7つ+α! ~今週の英語セブン~ - のっぽさんの勉強メモを参照。
*16:「強調(きょうちょう)」については 10/16 英+こころ他:「ストレス」も役(やく)に立ちますか? ~「stress(ストレス)/強調(きょうちょう)、強弱(きょうじゃく)」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。
*17:責任を人に押しつけること「責任転嫁(せきにんてんか)」については 11/9 国+生他:「責任(せきにん)」を「お嫁(およめ)」に出しますか? ~「責任転嫁(せきにんてんか)」と「転嫁(てんか)/再びの嫁入り」の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。