のっぽさんの勉強メモ

主に中学の学習内容と、それに絡みそうな色んなネタを扱っています。不定期更新ですー。あ、何か探したいことがある場合は、右の「検索」や記事上のタグやページ右にある「カテゴリー」から関係ある記事が見られたりします。

1/21 歴+学:勝つまで「下着を替えない」女王!? ~カスティーリャ王国「イサベル1世」の話~

 歴史の話ー。

 「願掛け(がんかけ)」のために、3年間下着*1を替えなかったという、
 カスティーリャ王国女王*2「イサベル1世」の話です。

 (本文集、人名敬称略)


 前置き。

 先日19・20日には大学入試センター試験がありましたね。
 こういった受験のシーズンには、時にいろんな「願掛け(がんかけ)」がなされたりします。
 例えば「願いが叶うまで好きなものを食べない」とか、神社に「お百度参り」したりとか、色々ですが。


 ですが歴史上には「勝つまで下着を替えない」という、すごい願掛けをした人もいたりします。
 それがカスティーリャ王国の「イサベル1世」( 1451 - 1504)という女性ですね。


 まず「カスティーリャ王国」というのは今の「スペイン」のあたり、「イベリア半島」あたりにあった国です。
 「イサベル1世」はそこの女王様ですね。


 当時のこの辺りではキリスト教イスラム教が争い、領土の取り合いをしておりました。
 このイベリア半島は8世紀初頭にはイスラム教の側が征服したのですが、
 その後、キリスト教側が征服し返す、という動きが続きまして。
 この再征服活動を(キリスト教の側からすると)「レコンキスタ(熱狂的再征服活動)」と言ったりします。


 で、1492年に、イスラム国家「グラナダ王国」を制圧したことで、キリスト教イベリア半島を再征服。
 この「レコンキスタ」は完成するのですが。
 Wikipediaによれば、このグラナダ陥落までの3年間、イサベル1世は「願懸け」として下着を替えなかった、と言われているようです。
 …なかなか気合の入った話ですね。3年ではなく「9か月」という話もありますが、それでもすごいです。
 ちなみにこのことから「イザベル色(茶色がかった灰色)」という色*3の名前も生まれたようです。深く考えるとちょっとシュール。


 ただこの願い通じてか、上記のようにグラナダ王国は陥落し、800年間続いた「レコンキスタ」が終わります。
 キリスト教側にとってみればさぞ嬉しかったことでしょう。



 さて、「イサベル1世」の願掛けは確かに気合が入ったものでしたが、
 同時に彼女は戦場を奔走する夫「フェルナンド2世」のために、軍資金・物資調達なども頑張ったようです。
 要は「願掛け」だけしてたわけじゃないってことですね。


 「人事を尽くして天命を待つ」(やることやってから運命を待つ)という言葉もございます。
 受験とかでも「これだけ願掛けをしたから大丈夫」とサボってしまうのではなく、
 結局「まず自分にできることをする」というのがいつでも大事なのかもしれません。



 まあそんな感じで~。




◆用語集
・イサベル1世:
 カスティーリャ王国女王。
 父はフアン2世、夫はフェルナンド2世。
 国の名前がちょっとややこしいのだが、「カスティーリャレオン王国」に生まれてきた。何故国名に「=」が入っているかというと、1人の王が2つの王国を支配したりしているのでこんな感じになったりする。
 が、父「フアン2世」が死んだ後に王位継承権問題が起こり、だいぶゴタゴタしたらしい。
 で、Wikipediaによれば、しばらくしてイサベルがポルトガルに嫁がされようとしていた時、「同盟相手として必要なのはポルトガルではなく、アラゴンカタルーニャ王国(地中海に領海権を持っている)の王子フェルナンドである」と結論を下したらしい。そして彼女はフェルナンドとこっそり会って結婚し、後に2人で王様になった。すごい行動力と政治的センスの持ち主である。
 あの「コロンブス*4に援助をしたことでも有名。
 またWikipediaによれば熱心なカトリック教徒であり、反面、他の教徒には厳しかったとか。他教徒を弾圧したり、「異端審問(いたんしんもん)」を行ったりしたらしい。
 ちなみに娘に「フアナ」という女性がおり、ハプスブルク家に嫁いでいったが、精神的に錯乱を起こしてしまったという。


・イザベラ色(イザベル色):
 茶色がかった灰色などを指す色。
 由来は上記のイサベル1世のエピソードから。
 インターネットで検索してみたら「イザベラ色のポメラニアン」とか「イザベラ色のチワワ」という言葉が出てきたので、犬の毛色としてよく使う言葉のようだ。


・フアナ:1479 - 1555。
 上記の「イサベル1世」の娘。
 Wikipediaによれば当時の名門「ハプスブルク家」へ嫁いでいったが、精神的に錯乱を起こしてしまったという。
 「狂女フアナ」(Juana la Loca)という異名でも知られ、劇術作品の題材ともなったと。
 どうも夫の浮気で精神的に不安定になり、夫の死後、さらにそれは激しくなったということらしい。
 そして彼女は約40年の長期間にわたり幽閉されることになる。
 だが長男「カルロス1世」とともに名目上の「共同統治者」ではあり続け、公文書には彼女のサインも添えられていたのだとか。
 そんな状況だが、皮肉にもカルロス1世の統治下で「スペイン帝国」は隆盛したらしい。


ハプスブルク家
 今でいうスイスのあたりの、ドイツ系の貴族。
 ざっくり言うと一時期めっちゃ力を持っていた。
 テレビ情報だが、今でもヨーロッパ系の美術館に収められている豪華な宝石とかはよく「ハプスブルク家ゆかりの~」というものがあったりするようだ。


イベリア半島
 ちなみに音楽グループ「Sound Horizon」の曲シリーズに『聖戦のイベリア』というものがあるが、これは記事中にも出た「レコンキスタ」の様子がテーマになっていたりする。


ポメラニアン
 犬の一種。



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