学習+国語+こころの話―。
何かの学び初めなどを意味することが多い語、「入門(にゅうもん)」と、
その「逆(ぎゃく)」の語って何だろう…?と考えてみる話です。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
昨日「門(もん)」を表す外国語を調べた後に、
「入門(にゅうもん)」という語が気になったので、調べてみました。
※
まず普段「入門(にゅうもん)」というと、学習(がくしゅう)系の意味が多い印象ですね。
文字通りに「門(もん)から入(はい)る」という意味もあるのですが、
むしろ「誰かの弟子(でし)*1になる」とか、「何か新しいことを学び始める」といった意味のことが多い気がします。
(この辺りは「道場(どうじょう)の『門』を叩いて中に『入る』」→「入門(弟子にしてもらう)」と考えると分かりやすいかもです)
「○○入門」とか「入門編(にゅうもんへん)」といった言葉もよく聞きますし。
で、そんなことを考えている内に、
「(学び始めとしての)『入門』の逆の語は何だろう?」と気になりまして。
例えば「入門書(にゅうもんしょ)」という物はあっても、
その「逆」っぽいものはあんまりイメージできません。
(「応用編(おうようへん)」や「専門書(せんもんしょ)」などの語はありますが、「逆」かは微妙(びみょう)だと思いました)
なので調べてみたのですが…結果として、よく分かりませんでした。すみません。
ちなみに国語辞典によれば、
門から入る意味の「入門」の逆には、「出門(しゅつもん)」という語があるのですが。
ただ、何かを学ぶ意味の「入門」に関しては、この「出門」という語は特に聞きませんね。
(例えば「出門書(しゅつもんしょ)」という単語は特に聞いた覚えが無いですし)
で、もし「学び始め」に対して「学び終わり」というものがあるなら、
「入門」の逆には、「完成(かんせい)」や「修了(しゅうりょう)」、「満了(まんりょう)」、「マスター」、「卒業(そつぎょう)」、「免許皆伝(めんきょかいでん)」といった語が来るのかもしれません。
コースなど、学ぶ内容(ないよう)が決まっている物にはこれらでいいかもですね。
ただ、例えば「プログラミング」など、日々新しいことが追加されていく分野もありますし、
(※もちろん全ての分野がそうではありますが、今の時代はプログラミングの追加が多そうなので)
また「生涯学習(しょうがいがくしゅう)」など、生きている限り学ぶ…みたいな言葉もあります。
なので「学習に終わりは無いぜ!」と思っている方は、
「『入門(学び始め)』の『逆』(学び終わり)は『ない』!」と答えたりするかもですね。
※
さて、こうやって「学び・学習に終わりがない」なんて書くと、
「学校の勉強がずっと続くみたいでイヤだな…」と思う方もおられるかもですが。
でも別に「学習」は、学校の勉強に限らないかと思います。
例えば、好きな音楽を聴いて、歌詞やメロディを覚えることも「学習」ですし、
格闘ゲームをやっている内に、操作を覚えるのも「学習」な気がします。
なので好きなことは、自分から自然と「学ん」だり、その世界に「入門」してそうですね。
そう考えると、「入門(始まり)」に対して「『逆の語(終わり)』が無い」ことは、
「自分の『好き』に終わりは無くて、どんどん深めていけるぜ!」
…とも考えられるかも?
もちろん、好きな気持ちや興味も、時によって変わったりしますし、
無理に色々「深めて」いく必要も無いのですが。
でも「何かこれ、ちょっと興味があるな~」ってものがあれば、
(ヤバい物でなければ)「入門して(調べ始めて)」みるのも、楽しいかも?
まあそんな感じで~。
◆用語集
・入門(にゅうもん):
関連用語:「弟子(でし)」
*1:「弟子(でし)」については 10/17 国+英他:「姉(あね)」は「弟(おとうと)」になれますか? ~「弟子(でし)」と「弟」の字の話~ - のっぽさんの勉強メモ を参照。