国語+英語+学習+美術+生活の話―。
「挿絵なんていらなかったんや…」的な話ではありません。
文の傍(そば)に添(そ)えられている絵、「挿絵(さしえ)」と、
それに対応する英語の一つ、「cut(カット)」の話を。
いわゆる「内容を減らす」意味合いの「カット(cut)」もイメージしつつ。
遅くなってしまったので簡単に。
前置き。
まず「挿絵(さしえ)/挿し絵」とは、
文(ぶん)に添(そ)えられた絵(え)や図(ず)のことですね。
(「挿(さ)し入れられた絵」→「挿絵」みたいな感じです)
小説や記事の文のそばに、その内容に関係する絵などが描いてある感じです。
「挿絵」は、例えば「小説」よりも「ライトノベル」等に多そうですし、
作品によってもその量は違いそうですが。
ただ全体的に絵がメインだと、「絵本(えほん)」や「マンガ」と呼ばれるイメージもあるので、
あくまで文がメインで、添えてある絵…というのが「挿絵」と呼ばれる感じですかね。
で、個人的には「挿絵」がけっこう好きなので、
「減(へ)らす」よりは「増(ふ)やして」欲しかったりするのですが。
ただ挿絵は英語だと、かなり「減らされそうな」感じがするかもしれません。
何故なら、「挿絵」は英語で「カット」と呼ばれたりもするらしいからですね。
まず和英辞典によれば、
「挿絵」の英訳には「illustration(イラストレーション)」などもあったのですが。
その他にも、「cut(カット)」というものもありました。
またWikipediaによれば、特に小さめの挿絵が「カット」と呼ばれるようですね。
手元の英和辞典では、「cut(カット)」の意味欄に「挿絵」は載っていなかったのですが。
ただ英語の「cut(カット)」は「切(き)る」などの意味を持つので、
「説明・場面を『切り取って(カット)』絵にしたもの」→「挿絵(カット)」的な感じかもですね。
(※この辺りは筆者の仮説なのでご注意を)
そんな訳で、小さな「挿絵」は「カット(cut)」とも呼べそうなのですが。
…ただ、映画とかテレビ、番組の編集(へんしゅう)とかでは、
内容を「(切って)減らす」ことも「カット」と呼ばれたりしますね。
(いわゆる「没(ぼつ)」や「省略(しょうりゃく)」という言葉に近い印象です)
そう考えると例えば、
「(小さな)『挿絵(さしえ)』は全て(英語で)『カット(cut)』です!」という言葉は、
「『挿絵』が、全てなくなった…!?」みたいな感じもしてシュールですね。
「アニメ化決定!」とかの逆みたいなインパクトがあります。
※
まあ上記のように、
「挿絵」は「illustration(イラストレーション)」の方で呼ばれることが多そうですが。
でも同じ「カット」でも、色々な意味があるのは面白いですね。
さて、明日から4月…新学年や新学期のシーズンですが。
もし新しくもらう教科書(きょうかしょ)で、
「挿絵(カット)」が減る…より、むしろ「増えて」いたら。
「『カット(挿絵)』なのに『カット(省略)』されてない!」
なんてこっそり思ってみても、面白いかも?
まあそんな感じで~。