学習+英語+国語の話ー。
「勉強している『振り』も、時には重要…!」という話ではありません。
偽物(にせもの)などの意味を持つ「イミテーション(imitation)」と、
「手本(てほん)にする」等の意味もある動詞、「imitate(イミテート)」の話を。
前置き。
この頃「まね(真似)」に関する記事が多い流れで、
「イミテーション」という語を思い出したので、その話を。
※
まず日本での「イミテーション」は、
「偽物(にせもの)」や「模造品(もぞうひん)」といった印象の語ですね。
例えば「宝石(ほうせき)のイミテーション」は、宝石に似ているけど違う物で、
植物の「イミテーション」は植物に似た、プラスチック等の製品…って感じかと思います。
あとレストランとかの「食品サンプル」とかもそんな感じかもですね。
さて、こういった「本物じゃないもの」に対しては、
「偽物」や「まがい物」など、マイナスっぽい雰囲気の語もあります。
なので「イミテーション」も、(本物に比べれば)どこか価値が低い…と見なされていそうな気もしますが。
でも、勉強(べんきょう)や、学びの時の「イミテーション」はけっこう大事かもしれません。
というのも、「手本(てほん)にする」という意味に関わっているようなので。
まず英和辞典によれば①「imitation(イミテーション)」は、
上記のように「まね」とか「模造品」などの意味があるようなのですが。
それに関わる動詞②「imitate(イミテート)」の欄に、
「<人・方法などを>見習う・手本にする」という意味が書いてありました。
形・意味的に①「imitation」は動詞②「imitate」を名詞にした物っぽいので、
そう考えると①「imitation」も「見習うこと、お手本にすること」の意味を持っている、と言えそうです。
(まあ最初から「真似」の意味はあるので、そこに含まれている気もしますが)
これらの語はちょっとプラスっぽい感じもしますね。
思えば、何か新しい分野(ぶんや)を勉強するときは、「まね(真似)」がけっこう多い気もします。
例えば先生が「お手本」を示したり、
教科書とかの「例題(れいだい)」や「解き方」を参考にしたりですね。
逆に新しい分野で、何かを「手本にする(imitate)こと」無しに、
あるいは「真似(imitation)」なしに勉強するのも、なかなかキツい気もしますね。
そう考えると、
「『勉強』に『イミテーション(真似)』は必要!」と言えるかもしれません。
※
ところで、「真似」が重要だとしても、いつでもできるとは限りません。
例えば「テスト」では教科書は見られず、自分の力で解かなければならなかったりしますし。
なので「問題の解き方は教科書を見て、『真似』すればいいや~」と思ってサボっていると、
テストで解き方が思い出せず苦労する…なんてことはありそうです。
上で「イミテーション(真似)」の重要性を強調しておいてなんですが。
「お手本の真似(イミテ-ション)」はテストまでにきっちり仕上げておいて、
自分の「本物」の知識にしておく…というのも、また重要かもですね。
まあそんな感じで~。